今週の空模様
「太古からの呼び声に、 人はどこかでそっと耳をすましている」
――星野道夫
31日の明け方頃に、魚座エリアを運行している月(心)、木星(成長・拡大)、海王星(夢・スピリチュアル)が重なり合い、ハーモニーを奏で、人々の深層意識に浸透していきます。
近くにあるのに、それでも深く、遠く、霧がかかった見えないところからの音を聞くイメージです。
その音に魂が呼応し自然界の全てに開かれた感性が目覚めて、霊性を高めるような天体配置となります。無意識に集団のニーズに応え、世界中の人々と夢を共有し、溶け合っていく大きな意識は、まるで海のうねりのようです。
国や文化や時代を超えて、「魂を持った存在」としての願いや祈りを多くの人と共鳴させるようなタイミングになりそうです。
水瓶座エリアで土星(社会的制約やルール)、金星(愛と喜び)、火星(争いや戦う力)が重なり、世界平和を求める声が高まり、そのための提案が掲げられるような雰囲気です。
4月1日には牡羊座エリアで新月が起きます。新月は、27日に牡羊座に入った知性やコミュニケーションを司る水星と重なっています。
新月が起きる場所は「祖先や過去からの遺産を受け継ぐ」意味を持ち、生と死の匂いを漂わせながら、今生きる人々にこれから新しい時代を担っていくための「自然のことわり」を授かるような新月となります。
「自然」と「人間」が二項対立で向かい合う存在であると考えるのではなく、自然に内包された存在としての人類がどうやって地球という閉ざされた環境の中で、良い循環を保って生きていくのかを模索するためのスタート。
人がつくった社会、制度、文化を遠い過去から見直し、再編成するきっかけ。“当たり前”と思っていることほど、見直す必要があります。
すでに世の中では「サステイナブル」という言葉が多く語られていますが、その必要性がより具体的に、実感をもって理解されるようなタイミングになりそうです。
また、新月には、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマが変わりますが、「自然との調和を求め、どのように世界と関わるのかを選ぶ」のは共通します。
宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の牡羊座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。
乙女座の星模様
大きなものを授かる
今週、31日の月+木星+海王星の作用は、パートナーシップを結んだり、公式な契約を交わすような場所に表れます。
ムードに流されて、しなくてもいい約束をしたり、相手のペースに巻き込まれて混乱するようなことがあるかもしれません。
念のため、目の前に差し出された好条件の交渉が、不安定、不完全なものであるかもしれないと、どこかで注意深くなっておくとちょうど良いでしょう。
土星+金星+火星は重なり合い、奉仕的労働と自己ケアを意味する場所を運行しています。
仕事がサクサクと、意欲的に片づけられそうなタイミング。前倒しでやれることは今週進めておくと楽になるでしょう。
新月は深い関係性(しがらみ)や繋がりの中での変容、継承を意味する場所で起きます。
今回の新月のテーマである、自然体であることや、混じり合って循環性のある健全な環境を求めていく作用を、深い人間関係にも加えていくことがテーマとなります。
他者と深く関わるときに、乙女座の資質にある「適応能力」の高さゆえの葛藤があるかもしれません。
自分にできることや、やれることがあると張り合いが出ますが、それ自体が真に自分の求めるものであるのか、やりたいことなのか、という問題です。
自分が環境や状況に対応し、こなしていく働きが搾取されてしまえば、不満が生まれるのは当然です。
もし、そのような不満が溜まっているのであれば、投げやりにならずに、フェアな状況をつくるための交渉を始めるのが良いでしょう。
新月アファメーションは、「深く没入することで成長する」「しっかりコミットメントすることで得られる豊かさ」について天に宣誓すると良いでしょう。
例えば、「親戚づきあいがうまくでき、評価を得ました」「しっかりと絆が結べ、信頼を得ました」などです。
妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1:ミュージシャン・曽我部恵一