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3月28日〜4月3日 牡牛座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の牡牛座(4/20~5/20生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

「太古からの呼び声に、 人はどこかでそっと耳をすましている」
――星野道夫

31日の明け方頃に、魚座エリアを運行している月(心)、木星(成長・拡大)、海王星(夢・スピリチュアル)が重なり合い、ハーモニーを奏で、人々の深層意識に浸透していきます。

近くにあるのに、それでも深く、遠く、霧がかかった見えないところからの音を聞くイメージです。

その音に魂が呼応し自然界の全てに開かれた感性が目覚めて、霊性を高めるような天体配置となります。無意識に集団のニーズに応え、世界中の人々と夢を共有し、溶け合っていく大きな意識は、まるで海のうねりのようです。

国や文化や時代を超えて、「魂を持った存在」としての願いや祈りを多くの人と共鳴させるようなタイミングになりそうです。

水瓶座エリアで土星(社会的制約やルール)、金星(愛と喜び)、火星(争いや戦う力)が重なり、世界平和を求める声が高まり、そのための提案が掲げられるような雰囲気です。

4月1日には牡羊座エリアで新月が起きます。新月は、27日に牡羊座に入った知性やコミュニケーションを司る水星と重なっています。

新月が起きる場所は「祖先や過去からの遺産を受け継ぐ」意味を持ち、生と死の匂いを漂わせながら、今生きる人々にこれから新しい時代を担っていくための「自然のことわり」を授かるような新月となります。

「自然」と「人間」が二項対立で向かい合う存在であると考えるのではなく、自然に内包された存在としての人類がどうやって地球という閉ざされた環境の中で、良い循環を保って生きていくのかを模索するためのスタート。

人がつくった社会、制度、文化を遠い過去から見直し、再編成するきっかけ。“当たり前”と思っていることほど、見直す必要があります。

すでに世の中では「サステイナブル」という言葉が多く語られていますが、その必要性がより具体的に、実感をもって理解されるようなタイミングになりそうです。

また、新月には、願い事がすでに叶った形で天に宣誓する「アファメーション」が効果があると言われています。各星座ごとにテーマが変わりますが、「自然との調和を求め、どのように世界と関わるのかを選ぶ」のは共通します。

宣誓を5~10個、便せんや手帳などに書いて意識することで、半年後の牡羊座満月のときにその宣誓が現実になっているというおまじないです。

牡牛座の星模様

意識の炎の点火

今週、31日の月+木星+海王星の作用は、縁のある他者からのメッセージが胸に届くような印象です。

人との交流の、ふとした場面や、知人の何気ない一言が、まるで「神様から渡されたメッセージ」のように響くかもしれません。

偶然に導かれて、自分がかけていた偏った価値観のめがねを外せるチャンスになるかも。今よりもっと、伸びやかで、健やかな視点を得ることができそうです。

土星+金星+火星の重なり合う力は、社会貢献やキャリアを意味する場所で表れます。

「訴えかける声」が牡牛座に届いて、深く考えることが増えるかもしれません。試行錯誤をする中で、活路を見出すようなタイミング。

新月は、「無意識」や「人には見せない秘密」「バックヤード」を意味する場所で起きます。

自分だけが身体の奥から理解している感覚に、じわっと炙られるような気持ちになりそうです。

牡牛座の人には「上質なものを本能的に求める」性質があり、まがい物を肌感覚で退ける才能があります。

今週の新月では、これから未来に向かって、「自然」と「人類という生き物」が、この地球の上で共存するためには何が本当に必要なのか、直観的に理解できそうです。

この新月で灯った“意識の炎”が、表面的な変化ではなく、本質から自分を変えていくように感じるかもしれません。思想の転換点になりそうです。

新月アファメーションは、牡牛座の人は「無意識の見直し作業」「デッドストックの処分や整理」について天に宣誓すると良いでしょう。

例えば、「精神の力みが取れました」「必要なものだけ残して断捨離しました」などです。