今週の空模様
西洋占星術において、シーズンは「春分」「夏至」「秋分」「冬至」のタイミングで4つに区切られます。
3月21日の「春分」は太陽が牡羊座エリアに入る瞬間でもあり、1年を4つに分けたうちの1つめのタームつまり「第1四半期」の始まりです。占星術の世界では、この日から“新年”となります。
魂のグランドサイクル(誕生→成長→死後の世界→再び誕生)で言えば、誕生の瞬間となります。
春分から始まる牡羊座の持つエッセンスは「魂の海、死後の世界(魚座)から地上に爆誕した、生命の純粋な力」であり、命の炎で「火のエレメント」に属します。
牡羊座エリアに入った太陽は活力を得て、パワフルさを増します。
そして牡牛座エリアを運行する、改革を司る天王星と太陽が緊密な関係を結ぶことによって、「今までに全くなかった新しい方法をもって交渉をしていこう」「良い未来にするための方法をアピールをしていこう」と、世界がざわざわと、声を大きくしながら対話を繰り広げていくようなイメージです。
太陽は、破壊と再生を司る冥王星を牽制しつつも、微妙な距離感で関わっています。
そして、混沌化や境界線の溶解を司る海王星や、知性やコミュニケーションを司る水星、成長と拡大を司る木星が魚座エリアに運行することにより、市井の人々が発する声も専門家の活動も、全てが至る所で渦巻き、カオス的な状況となりそうです。
天の高い位置は「公共の場」であり「社会的に目立つ場所」という意味を持っています。今週はそこに個人や心、日常生活を表す天体の月が運行し、冥王星と厳しい角度(凶角)で繋がります。
個人VS社会情勢という図式でもあり、多くの人が心理的なストレスを感じるかもしれません。
これまで、社会的に良いことや理想を掲げていたとしても、それは机上の空論で、現実を変える力には繋がっていなかったという事実に気づくかもしれません。
そのショックを受け、そこから(外向きにも内向きにも)批判的な精神をもってして、個々の価値観や社会の在り方を正していくタイミングとなりそうです。
これらの星の配置は世界規模の「調和の在り方の再構築」「秩序の見直し」の予兆かもしれません。
魚座の星模様
自分軸で泳ぐ
太陽は生まれたときから持っていた財産や、自分の資質を活かして豊かになることを意味する場所で運行を始めました。
持っているものを最大限に活かし、豊かさをつかんでいくタイミングです。
物欲がむくむくと大きくなりそう。その欲の力を活かして、意欲的に働いたり学んだりすると良いでしょう。所有欲や物欲が生命力になるようなイメージです。
「何のために、誰のために欲望を持つのか」ということを意識すると、この欲による推進力がより良く使えそうです。
自分の欲とは別に「大義名分」や「使命」があると、さらに強くなれる性質が魚座にはあります。
誰かのため、何かのため、が自分の意欲に直結しやすい性質と言ってもいいかもしれません。それをはたから見た人には、”奉仕的”であるとか“自己犠牲”や“他者軸”と言われることがあるかも。
もし、他者にそのように評価されたり感想を持たれたとしても、本質的なところではそういったあり方のほうが魚座にとっては自己を維持しやすく、物事をスムーズに進めるには無理がないのだと認識しておきましょう。
これはこれで“自分軸”なのだ、ということです。
流されているのではなく、たくましく泳いでいるのだとイメージすることが大事。
自分自身を表す場所、すなわち魚座エリアに知性やコミュニケーションを司る水星、成長や拡大を司る木星、夢や境界線を溶かす力を司る海王星が運行しています。
言葉を超えた心の通い合いや、直観力に恵まれそうです。
人には見せないものや深層意識を意味する場所に、愛と喜びの天体である金星と、意欲やバイタリティを司る火星、責任と現実性を意味する土星が運行をしています。
夢やインスピレーションを大切にし、心の奥底にある、自分でも見えないテーマがほんのり浮上するかもしれません。
心にひっかかることがあれば、それをよく観察してみることが大事です。
妄想書店。私が本屋を始めるなら。Vol.1:ミュージシャン・曽我部恵一