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3月7日〜3月13日 射手座の運勢【ブルータス週間占い】

毎週月曜8時更新、占星術師・七嶋ナオさんによる12星座別「ブルータス週間占い」。仕事や人間関係に活かせるアドバイスをロジカルにお届け。今週の射手座(11/23~12/21生まれ)の星模様は?

Text: Nao Nanashima / Edit: Motoko KUROKI / Illustration: Aurélie Garnier

今週の空模様

《もうひとつの道がある。透明な革命を選ぶことだ。ゆるむことで強くなる。攻撃力を捨てることで生き残る。眠ることで目覚める。価値観の網の目を変えて、物理的には指一本触れることなく世界を覆すのだ。》
――穂村弘『透明な革命』

今週の10日に、知性や言語感覚を司る水星が魚座に入ります。それにより、魚座エリアには太陽、水星、木星、海王星の4天体が運行することとなり、世の中に「魚座的な要素」がさらに増えていきます。 

「魚座的な要素」とは、人間中心主義のルールや構造、差別主義や権力主義のヒエラルキーを打破し、生き物としてのプリミティブな感性を大切にしていくことであり、スピリチュアルな感性とも言えます。

非言語的なアートや音楽とも親和性が高く、多様性があることが当然であり、包摂的な社会がイメージされます。ゆるむことで強くなる世界です。

さらに13日には、太陽が海王星に重なります。

海王星は「集団の夢」「集合無意識」であり、社会が持つ幻想や欲望、希望や願望を司ります。個人の思いというよりも、時代思潮を表す天体です。

海王星は魚座の支配星(守護星)であり、互いに似通った性質を持ちます。

境界線を溶かしていくような作用や、忘我状態(トランス)や霊性や宗教への陶酔や傾倒的な姿勢と関連し、”現実とは幻影である”という夢想的なエネルギーです。

世界全体が、ひとつの気持ちという”被膜”に包まれるような、強大な妄想の中にはまり込むかもしれません。

太陽は「意識」「目標に向かって進もうとする力」であり、海王星と重なることで、集団的な祈りや願いを感知するようになります。

それによって社会に超ヒューマニズム的な思想を含む潮流が生まれ、育つタイミングとなります。

アート、音楽、映画、ドラマなどのジャンルで旋風を巻き起こす作品が出てきたり、夢が現実味を帯びたりしてくるかもしれません。

射手座の星模様

情緒的に受け止める

射手座は魚座と同じ柔軟宮に属するため、魚座エリアを運行する4天体の影響を強く受けます。

そして、射手座の人にとって魚座エリアは家庭や自室、自分の居場所などを意味する場所であり、今週はそこを太陽・水星・木星・海王星の4天体が運行するのです。

射手座には、移動や旅を好む性質がありますが、居心地が良ければ、家に閉じこもって思索の世界を探求することで満足感を得られます。

心を溶かし、時代思潮を深く知り、遠方へイメージを馳せることができれば、この週は楽しく過ごせそうです。

太陽の魚座運行時期の性質である感受性の鋭さが顕在化しそうな雰囲気もあります。

深く複雑な感情を、家族や仲間が「問題」や「悩みごと」として射手座の人に持ってくるかもしれません。

歯に衣着せぬさっぱりとしたアドバイスをする傾向が射手座の人にはありますが、3月20日までは、情緒的、共感的に柔らかく受け止めていく姿勢が大切になります。

軽やかな交流や、コミュニケーションを意味する場所に、愛と美を司る金星と勇気やバイタリティを司る火星、責任や社会性を司る土星が運行します。

遠方に赴く旅行が無理でも、近隣散策などで楽しむことができそうです。気軽にカフェで寛ぐのも良さそうです。

唐田えりか

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