自己リソースを見つめる
今週の空模様
太陽は山羊座のエリアの中でも最も「山羊座らしさ」を発揮する場所(21~25度数)を運行しています。では、山羊座らしさ、とは何か。「社会性」「集団や組織」「野心」「堅実性」というキーワード、そして、「今、ここ」にある現実を直視する才能が、それらの基礎にあります。
過去でも未来でもなく、「今、ここ」からブレず、強く、深く居ることができる精神と、現状をありのままに見つめるのは、胆力がなくてはできないことです。逆行中の金星は太陽に重なり、今を知るための振り返りを促し、過去に存在した良い要素を抽出していきます。
生まれた星座(太陽星座:生まれたときに太陽が位置していた星座)が山羊座でなくとも、太陽が山羊座を運行している間、全ての人に「今、ここ」を見つめる力がプラスされるというイメージです。自分たちが生きている時代や社会がどんな状態なのかをしっかりと見つめましょう。
14日に水瓶座のエリアで水星が逆行を開始し、この逆行は2月初旬まで続きます。この期間は公共交通機関の運行の乱れ、ガジェット類の故障、メール誤送、ダブルブッキングや連絡ミスなどが起こりやすいとされています。
バッファを取ったり、データのこまめなバックアップを取ったりすることを推奨。水星の逆行を良いパワーとして活用するならば、「久しぶりに連絡を取る」「再会」「復習が捗る」「失くしていた本が見つかる」などの光景が浮かんできます。
射手座の星模様
射手座から、隣の星座である山羊座への太陽の移行は「人類がより良く生きていく」という理想を手渡すことに似ています。
山羊座エッセンスを「石造りの堅牢な建築物」と例えると、射手座エッセンスは「精神、理念、哲学」になります。良い建築物が、「思想や理念」を内包し、それによって人々に感銘を与えることができるように、目に見えない重要な繋がりがあるのです。
理念や哲学のない社会は、冷え固まり、単一化し、物語は消えて、思考を停止してしまう恐れがあります。そうならないために、全体における射手座の役割は、社会という枠組みの中でも自由な精神と叡智を求める炎を失わないようにすることになるのです。
人類学者フランシス・B .ニャムンジョは、「コンヴィヴィアリティ」という言葉で、共同体が葛藤や揺らぎをはらみながらもそれらを包括的に調整しながら存在するさまを説明しています。そのような柔軟性に触れていくのが、今週のテーマとなります。
水瓶座エリアを逆行している水星(知性・コミュニケーション)は街のカフェのような気軽な交流をイメージさせます。旧友との対話はとても良さそうです。最近、連絡を取っていない人にコンタクトしてみましょう。
岩手の自然と人の手で紡ぐ腕時計。匠の技を未来に継承する、〈グランドセイコー〉の新しい工房