ネイルケアは女性だけの
ものではない。
かつては女性向けだったネイルサロンも、現在はジェンダーレスかつオープンな空間になりました。男性一人でも気軽に入れるような雰囲気。
かつて私がアメリカのネイルサロンに勤めていた時、カップルで来店し、パートナーと一緒に爪のケアをしていく男性がいました。名刺交換や会食などのビジネスシーンでのことを考えて爪を綺麗にしているんだと。まだ一部の意識の高い営業マン以外は、一般的に見落としがちなネイルケアですが、その人の印象を大きく左右するものです。
加えて撮影現場で会う多くの女性たちも「爪は気になるから、チェックしてしまう。身だしなみがしっかりしていても爪が汚いだけでもったいないなと思ってしまう」と言います。日常生活の中でも、例えば食事のときや、ものを書くときなど、いろいろなシーンで爪は見られているのです。
相手のことを思いやるという部分も含め、ファッションではなくマナーとして爪を綺麗にする。ネイルケアって難しそうに聞こえますが作業は意外と単純。それにやってみると気分がアガります。
5分もあればできる
簡単ネイルケア。
プロがやるケアと自分でできるケアは全く違うプロセスです。用意するものは、100円均一や東急ハンズなどで手に入る道具です。
まずは甘皮の処理から。理想はお風呂に入りながら、または入った直後に。なぜなら皮膚が水分を吸ってふやけた状態になるので、皮膚を傷めずに甘皮だけをさっと取り去ることができるからです。使うのは綿棒。爪の付け根のところを綿棒でゴシゴシするだけで、ボロボロと甘皮が剥がれていきます。甘皮を取り去ると爪の面積が広がり、全体がクリーンな印象に。
甘皮を除去したあとは、爪を切っていきます。爪切り選びも大切です。一般的な直線の刃をした爪切りだと、断面がカクカクしてしまいます。なので、爪の形を整えながら切るカーブ刃を使って白い爪の先の部分を切っていきます。
爪の先を切った後のプロセスが大切。バッファーと呼ばれる紙ヤスリのようなものを使い、切った後の爪のエッジを滑らかにします。これをしておくと、例えば肌をかいた時に爪に垢が溜まってしまったり、服を触って繊維が絡んでしまったりすることが減ります。
最後は爪や爪周りの皮膚を保湿してツヤを与えるネイルオイルを爪の先に塗り馴染ませるだけです。