ニキビや毛穴の黒ずみなどの肌トラブルは汚れが原因だ。そこで今回学んできたのは洗顔。資生堂ビューティートップスペシャリストの角谷智恵さんにポイントを伺った。
Q
洗顔前に準備しておくことはありますか?
角谷智恵
まず水かぬるま湯で顔をさっと濡らして、埃などの汚れを軽く落としましょう。そして手は石鹸でしっかりと洗ってから、洗顔料を使ってください。手のひらには意外と油分が付着しているんですよ。
Q
洗顔料の正しい使い方というのはあるのでしょうか?
角谷智恵
しっかりたっぷりと泡立ててください。きめ細かな泡であれば、肌にのせるだけで泡が汚れを吸着してくれるんです。
Q
でも、洗顔料がなかなか上手に泡立たないんです。
角谷智恵
最初は難しいかもしれませんが、慣れれば誰にでもできます。ティースプーン1杯くらいの水を数回に分けて加えると、泡立ちしやすくなるんですよ。最近は直接泡の状態で出てくるタイプの洗顔料や、泡立てネットも販売されていますので、そういったものを活用してもいいと思います。
洗顔の際、まず泡を顔にのせたら中指と薬指の第1関節の腹部分でゆっくりと円を描きながら、指と顔の間にある泡を軽く転がす感じで、顔全体を20〜30秒ほど洗ってください。Tゾーンなど皮脂や毛穴の汚れが目立つ場所は入念に。とはいえこすりすぎはNGですので、あくまで優しく。これを朝晩2回行うことが理想です。
Q
洗顔後に必ずすべきことはありますか?
角谷智恵
保湿です。洗顔後なるべく早めに行ってください。そして保湿と同様に大事なのが、泡をすすぐ作業。泡を洗い流す際はぬるま湯がベストです。冷たい水だと毛穴が閉じてしまい、逆に熱いお湯だと皮脂が取れすぎて肌が乾燥してしまうんです。この時、髪の生え際などにすすぎ残しがないよう、しっかりと泡を落としてください。
顔を拭く際にも注意があります。タオルは柔らかいものを使うこと。ゴシゴシとラフにこすって済ませる方が多いですが、それは絶対にダメです。そばに大きめのタオルを置き、洗顔後はそこに顔ごとダイブさせるくらいのイメージでOKです。