使い分けできている?メンズ整髪料の現状
1950年代にアメリカから伝来したロックンロールやロカビリーとともに日本でもリーゼントが流行。2010年代にはバーバースタイル、いわゆる髪の分け目がピッシリと入る7:3のヘアスタイルが流行した時代もありました。リーゼントといえばポマードですし、バーバースタイルといえばグリースと、使う整髪料も時代によって変わってきました。
では、今はどうでしょうか?例えば通勤はスーツで、みたいなドレスコードがなくなりつつある今は、服装だけでなく、髪形も自由になってきました。多様性に富んだヘアスタイルに合わせて、整髪料自体の種類も増えています。
増えているものの、「いつもこれを使っているので」という理由でなかなか新しいものを試せない人もいます。今回は基本的な整髪料の種類とその特徴をピックアップします。
定番のワックスから
新ジャンルのオイルまで。
まずは定番のワックス。ワックスの種類は本当に多く、同じブランドのワックスでも、ファイバータイプからクリームタイプ、そしてハードからマイルド、そしてソフトなどの段階もたくさん。例えば〈ナカノ〉だと、6段階ぐらいで作っているため、いろいろなスタイルで使い分けができます。
また最近、新たにメンズの整髪料として定番化しつつあるのがヘアオイルです。髪にとっていい成分を含んだものや、香料にこだわったものなどさまざま。セットするというよりも髪をまとめてボリュームを抑えたり、潤いを与えて健康的かつナチュラルなヘアスタイルを作ったりします。
ポマードやグリースは、強いホールド力とツヤ感が特徴です。ワックスのような、“自然な風合い”と呼べるような繊細なニュアンスをつけるのは難しい整髪料です。ただジェルとは異なり、コームを通したりもできるので、やり直しが利く。逆にジェルは固めてしまえば、崩れることがないという意味でもあります。
それぞれの整髪料には長所短所がありますが、別々の整髪料を同時に使うのはあまりおすすめできません。部分ごとで質感が変わってしまうとそれはやはり違和感になってしまう。例えばボリュームを強めに抑えたい箇所などがある場合は整髪料の分量で調整することをおすすめします。