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雨宮零の改運指南:はんこを押すときは、左上に注意

「改運」とは、古来の中国の発想に倣ったもの。運は開くのではなく、良くも悪くも改まっていくという考えのもと、占い師・雨宮零さんが日常で使える改運法を伝授。前回の「運に作用する住まいや引っ越しのタイミング」を読む。

Edit: Motoko KUROKI

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改運と開運


「改運」とは、自分が持つ運を改めること。ポジティブな変化もネガティブな変化も自らの行いによって起こり得る。例えば、髪や服に嫌な臭いがついたら運気を下げることになる。逆に、いい香りを身につけることで、運気は上昇する。この連載では「改運」のなかでも、運を良い方向に改めることを「開運」と呼ぶ。

今月の時勢

3月は「ツメの甘さ」に注意するとき。運気が次第に盛んになる時勢なのですが、最終的に壊れやすくなっています。つまり、調子に乗りすぎると最後の最後で台無しになってしまいやすいので、最後まで気を抜かずにキチンとやりきること。また、上司の立場にある人は部下に、部下の立場にある人は上司への気遣いを心がけることで運が開きます。今月は、新生活に向けた改運についてお話しします。

前回の「運に作用する住まいや引っ越しのタイミング」を読む。

印影では左上部分が「整う」を意味する

前回は住まいや環境についてのお話をご紹介しましたが、今回は契約事のときなどに意識していただきたい考え方と開運法をお伝えします。

開運法や占いのなかには、はんこを使ったものがありますが、今回のオススメの開運法は、はんこを押すときに印影に気をつけること。

「(押したときの)印影の左上が欠けていないか」を注意深く確認してください。ここは、九星術という占いでみると「巽宮(そんきゅう)」にあたります。

九星の定位置を定めた方位盤のなかで、「後天定位盤(こうてんじょういばん)」というものがあり、この後天定位盤において左上の部分が「巽宮(そんきゅう)」となり、「斉う(調う・整う)」こと全般を意味します。

契約が調う、縁談が調うなど、日本語で「調う・整う」が使われることはすべてこの巽宮が司っているのです。

また、この巽宮には信用といった意味もあり、ここが欠けたはんこで契約をするのはもってのほか。

はんこを押すという行為は、契約などを「調える」ときが多いかと思いますが、巽宮の部分が欠けていると、「契約が調わない」とか「信用が欠けている」という意味になるのです。

フチが欠けてしまっているはんこは新調し、大切な契約事には使わないようにし、押印時にもフチ(◯になる部分)が薄くなったり、ムラにならないように注意してください。

そして、はんこそのものだけでなく、朱肉がとても大切。新しく購入される場合には、印泥をオススメします。

印泥はよもぎを乾燥させて作った「艾(もぐさ)」と硫化水銀の「珠砂」(朱砂)と植物油を合わせて作られているものです。

魔除けの赤い色という宗教的・視覚的な意味合いや、水銀は長い時間変化しない、させないという性質があることから、一度定めた契約などを変更したり破ったりしないという意味になり、「印泥で押した契約はトラブルが起こらない」といわれているのです。

はんこの作り直しよりよっぽどお手軽ですし、簡単かつオススメ開運法のひとつですので、春に備えて一つ、ご用意してはいかがでしょうか。

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