百読本 × FASHION/『男の作法』池波正太郎・著

Photo: Seishi Shirakawa / Styling: Yoshiyuki Kitao / Hair: Kenichi Yaguchi / Special Thanks: Ginza Rengatei / Edit: Chizuru Oba

昭和の大作家、池波正太郎のエッセイ『男の作法』には、学ぶべき男の素養が詰まっている。食通で知られた池波らしい、鰻屋やてんぷら屋での立ち振る舞いから、身だしなみや人間関係に至るまで、いつの時代も変わらない粋を学ぶことができる。今回は、名著に学ぶ青年のストーリーを、文中の言葉とともに。池波も通ったと言われる銀座の洋食店〈煉瓦亭〉も登場します。

Share

食べもの屋というものは、まあどんな店でもそうだけど、店構えを見れば大体わかっちゃう。

ベルベットのストライプ柄ブルゾン¥79,000、ストライプ柄の開襟シャツ¥37,000(共にトーガ ビリリース/トーガ 原宿店  TEL:03-6419-8136)

コップに三分の一くらい注いで、飲んじゃ入れ、飲んじゃ入れして飲むのが、
ビールの本当にうまい飲み方なんですよ。

ペイズリー柄のセーター¥189,000、チェックのストール¥47,300、椅子に掛けたコート¥363,000(以上エトロ/エトロ ジャパン TEL:03-3406-2655)

やっぱり日本間だとすぐに横になっちゃう(笑)。
ぼくは話をしていても、話しながら横になっちゃう、
飯を食べればすぐ横になっちゃうというほうだから、まずい。

コーデュロイの羽織¥88,000(ワイ&サンズ TEL:03-5294-7521)、ダンボのアロハシャツ¥46,750*2022年3月発売(ポータークラシック/ポータークラシック銀座 TEL:03-3571-0099)©Disney、スエットパンツ¥27,500(ニードルズ/ネペンテスTEL:03-3400-7227)

男の顔をいい顔に変えて行くということが男をみがくことなんだよ。
いまのような時代では、よほど積極的な姿勢で自分をみがかないと、みんな同じ顔になっちゃうね。

ツイードの羽織コート¥180,400(ビズビム TEL:03-5468-5424)、セーター¥72,600、チノパン¥27,500(共にポロラルフローレン/ラルフローレンTEL:0120-3274-20)、ローファー¥50,600(エンダースキーマ/スキマ恵比寿☎03-6447-7448)

出典/『男の作法』 池波正太郎(新潮文庫)