掛け声の基本
・掛け声は、観客であれば誰でもかけていい
・励ます、褒める、例えるが基本
・時事ネタなどを取り入れたセンスが問われる
・一般の大会よりも学生大会の方が、掛け声が激しい
デカい
筋肉量が多く、大きいことを示す。「背中が冷蔵庫!」などと表現することも。
キレてる
筋繊維が細かく美しく見える状態。刃物で切ったような美しいカット(筋肉の溝の深さ)という意味。
バリバリ
筋トレで体を絞ると肌の表面に深い筋が表れ、ヒビ割れたように見えることから例えられる表現。
ナイスバルク!
体の厚みを褒めた掛け声。バルクとは筋肉の厚みを意味する。
腹筋が手榴弾!
腹筋の6パックのカットや大きさが手榴弾の模様に似ている。他に「グレネード」「パイナップル」「板チョコ」「カニの裏」も同義語。
眠れない夜もあっただろう!
ボディビルダーは、大会に向けて激しい減量をする。そのため、空腹で夜に眠れないことが当たり前だ。そんな夜を過ごした選手たちを讃える言葉。
巨乳!
大胸筋の大きさを表現した言葉。男性選手に対して使われる。「胸がケツみたい」も同義語。
プロテイン飲んだシルバニアファミリーか!
コンテストの予選段階では数名のグループに分かれて、横並びでポーズを取る。ステージに並んだ女性ボディビルダーをシルバニアファミリーに例えた言葉。ガールズグループのNiziUに例える掛け声もある。
新元号は筋肉です!
日本の新元号が発表された時期の大会で飛び出した時事ネタ。
肩にちっちゃいジープ乗せてんのかい!
肩と大胸筋上部がゴツいジープのように盛り上がっていること意味する。他にも、肩に浮き出た血管をマスクメロンに例えた「肩メロン!」などがポピュラーな言葉として知られている。
脚と腕が入れ替わってるよ!君の名は。
映画『君の名は。』で、少年と少女が夢の中で入れ替わることに例えた言葉。鍛えられた腕が脚のように太いことを示している。
肉詰まりすぎ、密です!筋肉は密でもいいんだよ!
コロナ禍で大会での掛け声が禁止されていたときに、某テレビ番組の企画で生まれた掛け声。
○番いいぞ!いや、○番の背中も!
特定の選手一人を褒めた観客に対して、他の観客が別の推し選手を注目させるときのカブせ技。
○○番(選手の名前)!○番!
おじさんたちの野太い掛け声が飛ぶのが、一般大会の特徴。学生大会と違い、名前やゼッケン番号の連呼が多い。
三角チョコパイ!
逆三角形をつくり上げた広背筋と真っ黒に焼かれた肌のコラボレーションを褒めた言葉。背中の筋肉そのものを讃える言葉として、「鬼の顔」「クリスマスツリー」などもある。
コロナ禍では、大会の中止や掛け声の禁止がルール化されていたが、この春からは、通常のルールに戻りつつある。初心者がボディビルを楽しむために、日本各地で行われる大会に足を運んで、リアルなボディビルダーと掛け声の楽しさを味わってみよう。