9月21日と22日の2日間、8年ぶりとなる『Blue Note JAZZ FESTIVAL in JAPAN 2024』の開催が決定した。ブルーノートの本拠地、アメリカでは2011年からスタート。日本では15年から開催されているフェスは、レジェンドから注目のニューカマー、そしてジャズの影響を受けたミュージシャンまで、レーベルとライブハウスを含む、その時のブルーノートラインナップを体現しているような幅広い出演陣が話題を集めていた。
今年の日本公演のヘッドライナーを務めるレジェンドは、まず9月21日にヒップホップの金字塔『Illmatic』発表から30周年を迎え、現在ワールドツアー中のナズ。混乱する現在の米国内において「OneNation Under A Groove」(1978年)がアンセム状態になっているパーラメント・ファンカデリック feat.ジョージ・クリントン。
そして22日には、デビューアルバムから55年を迎えるジャズロック・バンドのシカゴ。マイルス・デイヴィスのバンドのキャリアをはじめ、『Suddenly』(83年)などで、フュージョン界に大きな影響を与えたベーシスト、マーカス・ミラーが出演。
ポップス、ジャズ界へ、多大な影響を与えた伝説的なミュージシャンたちのステージを、一挙に観られることも珍しい。もちろん、現在と未来を担うジャズミュージシャンたちも集結する。
21日はMISIA&黒田卓也BANDが登場。「つつみ込むように…」といった代表曲を、黒田をはじめ、NYのジャズマンたちが参加し、ジャズアレンジに仕立てた『MISIA SOUL JAZZ BEST 2020』から演奏されるか。または、黒田のアフロフューチャリズム的なアプローチを、MISIAがどう解釈するかなど、これまでにない展開が期待できるステージだ。
さらに、コーチェラやグラストンベリーなど、世界中のフェスに出演し、その圧倒的なパフォーマンスで一躍注目の的になっているタンク・アンド・ザ・バンガスの出演も決定。
22日にはリーダーでベーシストのマイケル・リーグら、総勢19名のメンバーからなるスナーキー・パピー。大所帯からなる圧倒的なグルーヴに期待したいが、まだ暑い時期だけに「Something」(2013年)のような涼しい曲も聴きたい。スナーキーのメンバーたちの多くが、売れっ子ミュージシャンになっており、現在のところ参加人数は不明だが、なるべく多くのメンバーに参加してもらいたいところ。
レジェンドと、最新のジャズとブラックミュージックというラインナップ。夏フェスシーズンを着地するのにうってつけのイベントになっている。