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写真家・若木信吾の人生最高のお買いもの「オーダーで作ったオリジナルの本棚」

人が欲しいと思うものには、その人の価値観や人生観が表れます。何を思い切って手に入れ、何を大切にしてきたか。“お買いもの”とは究極の消費行動であると同時に、自分の人生を彩るために何が必要なのかを教えてくれるものです。写真家・若木信吾さんのベストバイ・ストーリーは?

photo: Shingo Wakagi / text: Chisa Nishinoiri

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写真少年の夢を叶えた、部屋一面の本の壁

雑誌や写真集で育った僕にとって、写真集で埋まった本棚を持つことがずっと憧れでした。浜松で過ごした10代の頃はオリジナルプリントなんて見ることもできなかったので、僕の写真の原点は写真集と断言してもいい。そんな夢を叶えたのがこの本棚。

2001年頃に住んでいた家の部屋の壁一面を使って、床から天井まで覆い尽くす本棚をオリジナルで作ってもらったんです。本は資料的要素も強いので、棚に背表紙が並んでいることが大事。なにげなく眺めているだけでパッと目に入る情報から閃(ひらめ)くこともある。

写真家をアルファベット順に整理しているのは探しやすさもあるけど、大好きなブルース・ウェーバーと自分の本を同じ「W」の棚に並ベたかったから。

「オーダーで作ったオリジナルの本棚」
〈PACIFIC FURNITURE SERVICE〉で特注。「Aにダイアン・アーバス、Cにアンリ・カルティエ=ブレッソンと、約700冊の写真集を分類」

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