写真少年の夢を叶えた、部屋一面の本の壁
雑誌や写真集で育った僕にとって、写真集で埋まった本棚を持つことがずっと憧れでした。浜松で過ごした10代の頃はオリジナルプリントなんて見ることもできなかったので、僕の写真の原点は写真集と断言してもいい。そんな夢を叶えたのがこの本棚。
2001年頃に住んでいた家の部屋の壁一面を使って、床から天井まで覆い尽くす本棚をオリジナルで作ってもらったんです。本は資料的要素も強いので、棚に背表紙が並んでいることが大事。なにげなく眺めているだけでパッと目に入る情報から閃(ひらめ)くこともある。
写真家をアルファベット順に整理しているのは探しやすさもあるけど、大好きなブルース・ウェーバーと自分の本を同じ「W」の棚に並ベたかったから。