この一冊から始まった。私の食べ人生すべて
出会いは習い事終わりに母親と待ち合わせをしていた文房具屋〈オレンジキャット〉、通称「オレキャン」。自由帳に給食のレポートをつけていた小学生だったので、このダイアリーを見つけた瞬間、「私にぴったり!」とお小遣いで買いました(たしか600円くらいだった)。
ここには小4〜小5の時に食べた40軒ほどのレストランの感想とショップカードが収録されています。「脂が舌の上で蕩(とろ)けちゃったんだもん♪もう最高でした〜」だとか「味はまあふ〜んってかんじだけど」なんて正直すぎるのもあったりして……(笑)。
忖度(そんたく)のないピュアさが可笑(おか)しいですよね。この一冊から私のフードエッセイスト人生が始まった、まさに原点であり宝物です。