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材木屋・岡部文彦の人生最高のお買いもの「〈マウンテンリサーチ〉の焚き火ベスト」

人が欲しいと思うものには、その人の価値観や人生観が表れます。何を思い切って手に入れ、何を大切にしてきたか。“お買いもの”とは究極の消費行動であると同時に、自分の人生を彩るために何が必要なのかを教えてくれるものです。材木屋・岡部文彦さんのベストバイ・ストーリーは?

photo: Satoshi Nagare / text: Emi Fukushima

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夢中で着古した最愛ベストは、今では息子の手に

長らくファッションスタイリストをしてきた身としては恥ずかしながら、人生で買った最高額の服がこのダウンベスト。15年ほど前に126,000円で購入しました。

焚き火をする時を想定して作られていて、前身頃は火の粉が飛んできても安心のレザー製。後ろ身頃はナイロン製で、外国硬貨のようなコンチョボタンがあしらわれたハードすぎないデザインに惹かれて当時よく着ていました。

最近はクローゼットにしまい込んでいたんですが、久しぶりに会った17歳の息子が勝手に引っ張り出して着ていたんですよね。自分が着古したものを息子も気に入って着てくれているのが、とても嬉しくて。なおさら思い出深い一着になりました。

〈マウンテンリサーチ〉の焚き火ベスト
袖部分にジッパーが付いており、別売りのスリーブを取り付けられるのも特徴。前身頃のレザー部分に切り返しがない初期モデルは、特にファンが多い。

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