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画家・諏訪 敦の人生最高のお買いもの「〈小松音響研究所〉の真空管アンプ」

人が欲しいと思うものには、その人の価値観や人生観が表れます。何を思い切って手に入れ、何を大切にしてきたか。“お買いもの”とは究極の消費行動であると同時に、自分の人生を彩るために何が必要なのかを教えてくれるものです。画家・諏訪 敦さんのベストバイ・ストーリーは?

photo: Kenya Abe / text: Hikari Torisawa

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アトリエの中央に鎮座する、唯一無二のアンプ

小松進さんは、依頼主との対話を経て、世界で一つだけの真空管アンプを組み上げます。2008年に個展で音響を担当していただいた際に、美術館に設置したシステムに感銘を受け、改めて組んでいただいたのがメインアンプ。

そして去年、メンテナンスをお願いしようと連絡したところ「諏訪さんのためのアンプがあるよ」と言う小松さんの言葉にグッときて迎えたのが2台目のプリアンプです。僕は音響マニアではないけれど、物としての圧力が気に入っていて、来客や学生たちを楽しませたいという思いもあって研究室に置いています。制作中は音を流しっ放しにするのが常ですが、これで鳴らすと音が水のように入ってきて気が散らないのがいいんですよ。

画家・諏訪 敦の人生最高のお買いもの:〈小松音響研究所〉の真空管アンプ
佇まいの美しさに惚れ込む人多数。夜間は間接照明代わりにも。フルオーダーメイドのため時間の余裕を持って問い合わせ(komatsuonkyo@gmail.com)を。

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