新人ホスト時代に憧れた、奥ゆかしさと実力の象徴
自転車で通勤していた新人の頃、すぐ隣を黒いロールス・ロイスが走っていったんです。その時の悔しいような奮い立つような気持ちが忘れられず、25歳のホストデビュー記念日、貯金のほとんどを使って購入しました。
無謀だったけれど、この買い物を機にメディアに取り上げていただくようになったので、人生を変えた車でもありますね。ロールス・ロイスの魅力はブランドフィロソフィ。昔はスペックも公表せず「必要にして十分」という表記にとどめていた。奥ゆかしさや品格を感じます。
見せかけの華を求めて数字ばかり追うホスト業界に疑問を感じ、実力で勝負する男でありたいと思っていたので、この車の在り方は人としての理想にも近かったんです。