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100人が選ぶ、2023年最高のお買いもの。Vol.8 米山周子、三部正博etc.

人が欲しいと思うものには、その人の価値観や人生観が表れます。何を思い切って手に入れ、何を大切にしてきたか。“お買いもの”とは究極の消費行動であると同時に、自分の人生を彩るために何が必要なのかを教えてくれるもの。ブルータスゆかりの100人に、2023年のベストバイを尋ねました。各界の目利きたちが選ぶ、昨年本当に満足したお買い物リスト。現在も買えるものが中心だ。急いで買うべし!

photo: Shinsaku Yasujima, Masahiro Sambe / text: Ai Sakamoto, Keiichiro Miyata

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〈PORTRATION〉オーナー・野中卓也

写真集『RAP TEES 1.2』

「ヒップホップ好きのバイブルです!」と言う写真集『RAP TEES』は、ヒップホップグッズの世界的コレクターである、DJ ロス・ワンが長年集めた500枚以上のヴィンテージTシャツを収録したもの。「憧れの一枚ばかりが載っていて、情報量は博物館級。カタログとしての面白さだけでなく、ブートやサンプリング文化にも触れられる、ヒップホップの歴史と遊び心が詰まった名著です!」。

写真集『RAP TEES 1.2』
DJ Ross One著。5,480円 powerHouse Books(HP:powerhousebooks.com

〈UNION TOKYO〉マーケティングディレクター・白橋誠一郎

〈開化堂〉の真鍮製の珈琲缶(スプーン付き)

「蓋をはめて手を離すとスルーっとゆっくり落ちていく、〈開化堂〉の茶筒って、気密性と機能美を両立させた素晴らしい技術ですよね。これは日本人にしか作れないと胸を張れる工芸品の一つだと思うので、いつかは手に入れたいと思っていました。そんな折、ちょうどコーヒー好きの僕にぴったりな真鍮でできた珈琲缶を見つけて。何十年も使えるし、徐々に表情が変わっていくから、それも楽しみながら愛(め)でていきたい」。



〈開化堂〉の真鍮製の珈琲缶(スプーン付き)

200g 35,200円 開化堂(TEL:075-351-5788)

〈SUNSEA〉デザイナー・米山周子

古い焙煎機

「スキーで北海道・トマムへ行った時に山岳ガイドのロッジでいただいたコーヒーが自家製ローストだと伺い感銘を受けました。私もやってみようとひそかに探し、手に入れた古い焙煎機。何でもすぐにチャレンジしたい、やるからには本物でやってみたい性格です。生豆を入れて火に当てながらガラガラとハンドルを回すシンプルな仕組み。1回目は見事に失敗。シンプルこそ、難しくて楽しい時間。早くおいしいコーヒーを淹(い)れてみたい」。



古い焙煎機

イギリスから通販で購入。

フォトグラファー・三部正博

山野アンダーソン陽子のRoom Forest - noir

「40歳を迎えた自分へのご褒美に何かいいものはないかと考えていた時に偶然立ち寄ったお店で一目惚れしたのが、このアートピースでした。ハンドブロウで作られるガラスボトルに、本人が森で採取したバッコヤナギの枝を栓にしたシリーズ。黒のガラスは稀少で。枝も炭化させた手の込んだ作り。現存する4個だけで、今後制作予定もないと聞いて購入を決めました」

山野アンダーソン陽子のRoom Forest - noir
165,000円 百田陶園(TEL:0955-42-2519)

〈ワタリウム美術館〉役員・和多利月子

〈CFCL〉のストラータサコッシュ4

デザイナー高橋悠介が2021年に立ち上げたブランド。横溝のピンタックと縦溝のリブを交互に配したバッグはSTRATA(「地層」の複数形)と名づけられた。「デザインがかわいいのはもちろん、お財布やスマホなど必要最小限のものを持ち運べるので重宝します」。再生ポリエステル製の素材は洗濯可能。「リブ部分が伸びて見た目以上に収納力があり、丸められるから旅先でも便利です」。写真のネイビーマルチを含む4色を展開。

〈CFCL〉のストラータサコッシュ4
H25×W20cm 23,100円(HP:www.cfcl.jp/

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