写真家・若木信吾
アリ・マルコポロスのZINE
80年代からスケートシーンやグラフィティシーンを記録し続ける、オランダ出身でアメリカを拠点に活動するフォトグラファー、アリ・マルコポロス。「これは昨年のTABFで購入したもの。66歳になる彼が現役でZINEを作り続けていることがとにかくすごい。印刷物としては一見ショボいけど、ちゃんとアリの世界観が表現されていて、僕にはオリジナルプリントと同じくらい価値がある」。
写真家・在本彌生
天然染マルベリシルクバンダニカーディガン
バンダニと呼ばれるインドの「くくり絞り」の技法によるシルクシャツ。「インドの職人たちと伝統技術を生かした布や服作りを続ける小林史恵さんが主宰する〈CALICO〉のもので。私もライフワークとして手仕事の現場を撮り続けていますが、職人たちにスポットを当て、新しい価値を見出すというブランド理念に共感しています。茜(あかね)と蘇芳(すおう)の天然染めの鮮やかなシャツがどんな経年変化を見せてくれるか楽しみです」。
〈nonnative〉デザイナー・藤井隆行
平澤まりこ画の掛け軸「まるい母」
人生ベストバイでも掛け軸を選んだ藤井さん。自宅和室に掛けてある河井寛次郎書の掛け軸を休ませるための一幅を探していたところ出会ったのが友人でもあるアーティストの平澤まりこが描いた掛け軸だった。「鎌倉の〈インクギャラリー〉での個展に出ていて一目で気に入ってしまいました。インディゴの風合いも素敵ですし、北欧的なタッチで掛け軸というのがいいですよね。平澤さんにとって初めてとなる掛け軸作品というストーリーにも惹かれました」
作詞家・秋元 康
ザ・マッカラン18年 1966
シングルモルトのロールス・ロイスと表される〈ザ・マッカラン〉。厳選したスパニッシュオーク樽で18年以上熟成させた原酒のみを使った「マッカラン18年」は、そのシグニチャーである。「妻に彼女の生まれ年にリリースされたウイスキーをプレゼントしたくてずっと探していたんだけど、なかなか見つからなくて。この一本と出会えたのが、2023年で一番良かったと思える買い物だね」。70年以上の時を刻んだ“生命の水”が夫婦仲をより円満にする⁉
音楽プロデューサー・松任谷正隆
〈富士フイルム〉のFUJIFILM X-H2
自著にもしばしば登場する“鎌倉の伯父”の影響で、子供の頃からカメラ好き。自宅には伯父から譲り受けた、1930~40年代のライカが飾られている。「ただ撮る時は、もっぱら富士フイルム。回し者かと思うほど使っています(笑)」。ミラーレスデジタルカメラXシリーズの最新モデルは、4,020万画素センサーを搭載。8K/30Pの映像撮影も可能だ。「軽くて、操作性もいい。これを買って、写真を撮ることがますます好きになりました」。