〈富士フイルム〉執行役員 デザインセンター長・堀切和久
〈ランドローバー〉のDEFENDER 90
現代の工業製品として完成された姿に一目惚れ。「これまではイタリア車を乗り継いだが、初めてプロダクトデザイン視点で選んだ車」が、2019年デビューの「DEFENDER」の新型。2ドアのショートモデルを選んだのは、英国生まれのクロスカントリーという出自へのリスペクトを込めて。当初、グリーンで発注したものの、形状や表情がより際立つホワイトを再発注し、「30万円ほど余計にかかった」のもご愛嬌。
〈星野リゾート〉代表・星野佳路
〈ヴェクターグライド〉のGENIUS Narrow(22~23年モデル)
「年間滑走70日!」を公言し、季節ごとに両半球を行き来して世界で滑るバックカントリー愛好家の星野さんが2023年1月に購入したのは、長野発のヴェクターグライドのスキー板。幅広&独自形状でパウダースノーに適し、それでいて圧雪されたゲレンデでも軽快ないいとこ取りモデル。これまで年1で買い足してきたものの、「来季もこれで」と大満足。
写真家・平野太呂
〈halo commodity × Campanella〉のフィッシャーマンズハット
帽子ブランドとフライロッドメーカーがコラボした釣り用ハット。「岩手の釣り具メーカー〈Campanella〉は取材で知って、素敵な人たちがやっているなぁと。彼らが作った、上のヘッドカバーがガバッと着脱可能なハットは、長時間被っていても頭が蒸れないのでヘラブナ釣りにも最適。キャップよりハット派で、大きめのツバや色も好み。探していたものと出会えました」。
〈mitosaya薬草園蒸留所〉蒸留家・江口宏志
おもちゃと実用の間の腕時計
すべて2023年に購入。「仕事柄、水回りの作業が多く、携帯を取り出さず時間が知りたくてネットなどで買い始めたもの。時計マニアには価値もない、おもちゃと実用の間みたいなものが唯一、今の自分を満たしてくれる気がしています。最初に買ったのは中央のTIMEX《Camper》。右端の《marathon》は何本か買って、いいねと言ってくれる人にあげたり。左端は世界初の防水時計を作ったWEST END WATCHの手巻き。なぜかインドからの出品が多い一本」
〈Swimsuit Department〉代表・郷古隆洋
内田繁デザインのDear Morris
1989年、インテリアデザイナーの内田繁が福岡のホテル〈HOTEL IL PALAZZO〉のためにデザインしたホールクロックの復刻版。「スタンダードという言葉が世の中に蔓延し、モノがどんどん簡素化されていく時代。でも、80~90年代のある種、過剰とも言える遊び心のあるデザインも、今求められていいんじゃないかなという思いを込めて選びました。僕自身はいかにそういうことを楽しめるかを大切にしています」。