リーグ初のオリジナルビールを湘南ベルマーレと〈サンクトガーレン〉が造ったのは2009年のこと。干支がひと回り以上した今、Jリーグでニューウェーブが巻き起こっている!愛する地元を盛り上げんとする気概があるチームと気鋭のブルワリーが次々にタッグを組んでいるのだ。
クラフトビールならではの趣向を凝らし、味わいと同時に、チームカラーの液色までも探求している。ここでは今ホットでフレッシュな3本をご紹介。
セレッソ大阪 × Derailleur Brew Works『HAT TRICK BERRYZ ROYALE』
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©2018 CEREZO OSAKA
大阪・西成区の〈ディレイラブリューワークス〉代表の山﨑昌宣(あきのり)さんは、自らセレッソ大阪にビール造りを提案。「海外のサポーターが同じボトルを片手に応援する連帯感が好きで、日本にも根づいてほしい」と、セレッソピンクに染まる一本を造った。3種のベリーが香り、口当たり軽やかなフルーツセッションエール。
東京ヴェルディ × OGA BREWING『1969BEER』
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©TOKYO VERDY
ラベルの「1969」は東京ヴェルディの前身〈読売サッカークラブ〉の生誕年。「サポーターとの繋がりが長くて深いチームだから、ビール造りも一緒に」と三鷹市の〈OGA BREWING〉代表の小笠原恵助さんは語る。サポーターも参加した試飲会の結果、ホップの苦味があり国産ケールのグリーンが映えるセッションペールエールに。
ロアッソ熊本 × AMAKUSA SONAR BEER『roasso IPA』
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©2008 ACK
当時J3のロアッソ熊本に「またJ2、いつかJ1に」と願いを乗せてコラボビールを造った〈AMAKUSA SONAR BEER〉の荒木信也さん。日本最西端で試行錯誤しながら作る無農薬ホップをブレンドした「roasso IPA」は、甘いフルーツのような香りとキレのある苦味が特徴。モルトの色味でチームカラーの液色を実現した、工夫が詰まった一杯だ。