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タイの若者に人気のフィルムカメラ。話題の写真ラボ〈LERT’s〉〈FOTO CLUB〉

デジタルカメラ、というよりスマホで写真を撮るのが当たり前のこのご時世に、バンコクではフィルムカメラが人気。その様子をタイ好きフォトグラファー・相馬ミナが現地レポート。

photo&text: Mina Soma

バンコクで気になる写真ラボ

タイは写真が好きな人が多い印象があります。景色が綺麗な場所、お洒落なカフェ、どこへ行っても写真を撮っている人がたくさんいます。彼氏が彼女を撮っていることが多いのですが、中にはカメラマンを雇って撮影している人もいるとか。驚きです。あの人は彼氏かな、それともカメラマン?遭遇するたびにそんなことを思っています。

そんなタイですが、バンコクを中心にフィルム写真が今も根強い人気を誇っています。特に10〜20代には、フィルムカメラがファッションアイテムとしても人気。インフルエンサーであるタイ俳優やモデルたちの中には、フィルム写真だけをアップしたSNSのアカウントを持っている人も少なくありません。

そこで気になる写真ラボに行ってフィルム現像とスキャンをお願いして、話を聞いてきました!

作業は全てラボ内で行っています。

〈LERT 's〉

一つ目はBTSサイアム駅から徒歩約10分のところにある〈LERT’s〉。2017年にセンセープ運河沿いにオープンしてから5年の月日を経て、近所にある今の場所に移転してきました。

「年々フィルム現像やスキャンの需要が増えてきたからね、2年前にここに引っ越してきたんだ」。以前の店舗から倍以上の広さになった店舗でオーナーのLertさんが話してくれました。Lertさんは日本がお好きで、ご自身はミュージシャンでもあります。そして猫好きのチャーミングな方です。

〈LERT’s〉の特徴はプロラボと比べても遜色ない仕上がり、そしてプリントにもこだわりがあるということでスキャンデータも美しかったです。いくつかプランがあって、最高水準のものだと300バーツ(1バーツ=約3.8円 *2022年8月現在)くらいでした。

コロナ禍に新店オープンしたこともあり、対策もバッチリ、対面接客はちょっと避けたいという人のために受付ポストが用意されています。

ファームランド櫻島(室屋智美)

オーガニックファーム〈ファームランド櫻島〉が取り組む、火山灰を生かした農業

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〈FOTO CLUB〉

そして2つ目はBTSサパーンタクシン駅から北へ徒歩約15分、ジャルンクルン通り沿いにある〈FOTO CLUB〉です。こちらはフィルムの現像とスキャンだけでなく2階にはギャラリーや暗室(今は使われていない)、3階にはカフェも併設しています。

オーナーのJateさんは15年間オーストラリアで過ごし、2017年に帰国。その後2019年にここをオープンしました。

バンコク ジャルンクルン通り

ジャルンクルン通りにあるお店、夕暮れが美しいです。

「いつからかな、カメラの話をするのはやめたんだ、それよりも写真をどうやって撮るかを語り合うようになったね」。安いカメラでもどんなものでもいい、楽しんで撮ることが大切だと優しく話してくれました。

そんな〈FOTO CLUB〉は月に多くて2回ほど希望者を募って「FOTO WALK」というワークショップを行っています。バンコクのいろんなところを散策しながら写真を撮って交流を深めるとか。とっても楽しそう。外国人も参加可能だそうで、今までドイツやイギリス、オーストラリアなどからの参加者もいたそうです。

お店のあるジャルンクルン通りはバンコク最古で最初の車道があり、別名ニューロードとも呼ばれています。

Jateさんにバンコクで写真を撮るならおすすめの場所はどこ?と聞いたら、「それはもちろんここジャルンクルンでしょ、このビルの向かいは1929年に建てられたんだ。看板を見るだけでも興味深いよ」と教えてくれました。そう、ここは数年前から古い物件をリノベーションしたギャラリーやカフェができ、クリエイターが多く集まるエリアになっています。

この場所が好きだと、ここはクリエイターたちにとってチャンスがあるんだと語る彼の夢は、写真を学び続けてここをたくさんの人が集まる場所にしたいとのこと。

これからタイに行く皆さん、眠っているフィルムカメラはありませんか。フィルムと現像、スキャニングは現地調達、一味違った旅ができそうです。