編集部バンコク日記 Vol.2 かなりの割合で足を運ぶ老舗のヌードルショップ

7月15日発売の特集「いま、バンコクに行きたい理由。」でも私たちがタイの虜になる理由をたくさん紹介したけれど、誌面に収まり切らない魅力がまだまだ存在している。現地で活躍する才能のあるクリエイター、料理に舌鼓を打ち素敵な雰囲気に時間を忘れるカフェやレストラン、タイ独特のリズムとメロディーが楽しめる音楽に、盛り上がっているアートシーンや、街中で行われるイベントなど。ここでは、誌面で紹介したコンテンツのバックストーリーや載せきれなかった“行きたい理由”をお届けする。

photo & text: Taichi Abe

連載一覧へ

前に紹介したサンドの店と同様、私たちがバンコクに行くとかなりの割合で足を運ぶ場所がある。それが〈Seaw Fish Ball Noodle Thonglor〉だ。まさに老舗、といった雰囲気のヌードルショップで、サンドの店〈co-incidence.process.coffee〉からすぐの場所にあり、ホテルを出発してまずはこの店で朝イチの麺を食べてコーヒーを飲むというのが定番のコースとなった。

店内と店外を仕切るような壁もなく、キッチンが店頭にある、タイらしい店構えの一軒には、いつ行っても人だかりができている。ほとんどがローカルだが、私たちのような海外からの観光客、デリバリーのために料理ができあがるのを待っているバイクの運転手などで賑わう。

〈Seaw Fish Ball Noodle Thonglor〉

3つのカテゴリーのコンビネーションでオーダーする。まずは、味とスープの有無。定番の辛くないものと、トムヤムベースのスパイシーなもの、それぞれにスープありとなしが選べるので4通りの中からその日の気分でセレクトする。次に麺の種類。エッグヌードルや米から作られたセンレックなどこちらも4種類の選択肢から選ぶ。最後はサイズ。タイのヌードルは一皿の量がそれほど多くない。SやMを頼んで何種類か食べ比べるのもいいし、LやXLで、その一杯にしっかりと向き合うのも最高だ。

運ばれてきた一皿は、フィッシュボールやレバーなど具だくさん。そして、毎日足を運びたくなる滋味深くて優しい味付け。扇風機がまわる暑い店内で、一気に麺を流し込む。その味はもちろん、この場所で食べるからよいのだと思う。

もう一皿頼もうかと悩む。でも結論は、また明日来るからいいか、だ。

〈Seaw Fish Ball Noodle Thonglor〉のヌードル

連載一覧へ