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AUGER presents かっこいい大人は、“整え方”を知っている。vol.6 表現者・アオイヤマダ



「身だしなみを整える時間」を豊かにしてきた、グルーミングツールブランド〈AUGER〉。その価値観を共有するクリエイターに、各フィールドで“大人の整え方”を聞いてきた『ブルータス』の短期連載の続編。第6回は、舞台、スクリーン、芸術分野と多岐にわたり活躍する表現者、アオイヤマダさん。“自由”という言葉がしっくりくるアオイさんはどんな時もマイペースを崩さない。そこに自分を整える秘訣があった。

photo: Yusuke Abe / styling: Hiromi Toki / hair&make: Asami Nemoto / text: Keiichiro Miyata / special thanks: TOKYO NODE

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自分が“素”でいられる居場所から整える

「ダンスでもお芝居でも、パフォーマンス前に行うストレッチを大事にしています。この現場に入る前にも、自宅で済ませてきました。大胆に体全体を動かす時も、そっと手元だけがクロースアップされる時も、“その人らしさ”が出ると思うんです。さあ本番と言われて、すぐに気持ちを切り替えたとしても、当然、体は急には動かない。だから、どの現場においても、きちんと体のスイッチを入れておかないとダメなんです」

身体的な準備以外にも、心を整える日常のルーティンがある。

「一日のスイッチとして、どんなに忙しくても、毎朝お弁当を作るようにしています。夫用ではあるんですが、これが自分のためになっているんです。視覚、味覚、嗅覚など五感すべてを使うお弁当作りは、目覚めてすぐに自分の感覚を呼び起こすうえでも欠かせないこと。どこにどのおかずを入れるか、お弁当のフォーメーションやおかずのバランスを考えて中身を整理することは、頭を整理することにも繋がっています。仮に頭の中が散らかった状態だと、散らかった盛り付けになってしまうんです。まるで自分の写し鏡みたいに。だから、盛り付けている最中は、瞑想するように頭をすっきりと落ち着ける時間にしています」

日々のお弁当作りは、ダンスの構成にも生きているという。

「まるで違うものではありますが、ダンスと、お弁当と向き合う時の思考はよく似ています。料理に副菜や主食、〆のデザートがあるように、パフォーマンスも導入からメインへと繋がる流れがあって、ちょっと遊びを入れたりしながら〆に向かっていく。どちらも自己表現という点で、考えていることは同じなんです。だから、いくら多忙でも日常を崩さずに保つことが大事。自分の居場所をきちんと整えることが、表現のリズムを保つことにも繋がっています」

緊張する感覚を鈍らせず、それすらも味方に変える

お弁当作りの恩恵はそれだけでない。アオイさん独自の表現が生まれる大きなきっかけにもなった。

「自己表現はある意味で、自己満足であり、自分を形成するものだと思うんです。私の場合は、とにかくお弁当作りが大好きなのに、食べたらなくなってしまうことがあまりにも愛おしくて……。その行き場のない気持ちを発散するために、作ったお弁当を写真に収めて、それを前面に大きくプリントした衣装を作りました。その衣装を着て、街に出かけたり、プールで泳いだり、踊ったりする姿を、昨年末頃からSNSで発信しているんですが、これが意外と好評でした。

海外の人からは、“This is BENTO”って温かく受け入れられたんですけど、すべてはただ“やりたい”という気持ちを優先した結果なんです。逆に、周りから評価されたいという気持ちが先行してしまうと、自分らしさが何かを見失ってしまって、きっと長続きしないと思います。だから、自分が能動的になれることは何か、そのやり方を考えるのも、表現を整えるうえでは大事なことなんです」

これは大舞台に立つ時も変わらないアオイさんのスタンスだが、さまざまな表現活動を重ねていく中で変化してきたこともある。

「表現を整えるうえで、緊張しない方が良いパフォーマンスを引き出せる。そう思ってやってきました。ただ、最近は考えが変わって、“緊張しない”という状況は、心の感覚を自ら鈍らせている状態ではないかと思うようになって。緊張は、あくまで感覚が研ぎ澄まされた先に起こること。そう捉えるようになって、敵から味方にすべき存在に変わりました。自分を整えるのは、ストレッチとお弁当作り、あとは心の持ちよう。特別なことは何一つありません」

表現者・アオイヤマダ
ドレス165,000円(サミュエル グイ ヤン/サカス ピーアール TEL:03-6447-2762)、シューズ267,300円(アババブ/サカス ピーアール)

MY STYLE 自己表現の基盤は、毎朝のお弁当作り

「自分の感覚を起こすための毎朝のルーティンなんです」というお弁当作り。どこにどの食材を入れるか、アオイさん自らの五感をフル回転させて、おかずのフォーメーションを決めていく。

「端には緑色の食材を置き、どこかに必ず赤色を差す。この色彩が好きなんです。そうやってお弁当作りと向き合う時間は瞑想に似ていて、頭の中や心が散らかっていると、色が散らかった盛り付けになってしまうんです」と言うように、自分の状態を知るバロメーターの一つになっている。

赤いリップがトレードマークのアオイさん。お弁当にも必ず赤い食材を盛り付ける。そんな色彩感覚は、お気に入りの筆箱にペイントしていた子供の頃から変わらないそう。

WHAT’S AUGER?→〈オーガー〉のタオル

「自分のありのままを表現したい」というアオイさんの姿勢に寄り添い、肌をより健康的に整えてくれるのが、〈オーガー〉の滑らかでフカフカのタオル。

秘密は、“スーパーゼロ”と呼ばれる、糸の中に空気を取り込む特殊な撚糸工法。ふっくらとした見た目通り、吸水性は抜群。朝晩の洗顔時だけでなく、ストレッチ後の必需品に。

約34×85㎝。2,420円(オーガー/貝印)

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