Visit

日本最古の地下街〈浅草地下商店街〉に、昭和の雰囲気漂う“駐車場のないドライブイン“がオープン

映画『PERFECT DAYS』にも登場した、東京メトロ銀座線浅草駅直結の〈浅草地下商店街〉。ディープな店舗がひしめき合うこの地に昭和の元気なニッポンを思わせる鮮やかなネオンに包まれた店がオープンした。〈ドライブイン電電〉、もちろん車を乗り入れることはできない。店主の鈴木保幸さんは当時のドライブイン文化にリスペクトを込め店のコンセプトにした。取材班はマスコットキャラの電電くんを直撃した!

photo: Jun Nakagawa / text: BRUTUS

ドライブイン電電があの頃のネオンで照らす、浅草地下街の未来

———ドライブイン電電?入ってみるか。

電電

ようこそ、ボクが電電くんだデン!

電電
ボク電電くんは浅草の地下街から発掘された昭和とイマを繋ぐ電子なモグラなのサ。

———久しぶりにそんなテンプレな語尾で話すキャラクターに会ったよ!

電電

昭和の空気を感じてもらうために今日はこのノリでいかせてもらうデン!

———店名にドライブインとつけた理由は?

電電

かつてのドライブインはただ休憩をとるだけじゃなくて、ゲーム台やご当地のお土産が並び、軽食にしてもハンバーガーの自販機があったりとワクワクする場所だったんだ。それでいて誰でも気軽に遊びに来られる、その空気を再現したいんだ。

コーヒー、アルコール、今後はスイーツも提供予定。

———鏡張りの店内に昔の街の電器屋さんの看板があって不思議な雰囲気だよね。

名物の電電サワーは、グラスの縁のスパイスとともに電気ブランを新感覚で。看板を間近に、立ち飲みを楽しめる。

電電

昔の漫画にあるような“昭和の人たちの考えた近未来”をイメージしているよ。

———レトロな置物やグッズも楽しいなぁ。

電電

看板一つとっても素材も上質で、繊細な仕事が施されてる。間近で見るだけでどんな世代の人もインスピレーションを刺激されるハズ。かつてのニッポンの活気と、これからのカルチャーを掛け合わせて、浅草の地下から世界に発信していくのが、ボク電電くんのひそかな夢なんだデン!