静かに存在感を放つ、小さな絵画
八重樫ゆいの《extras》
キャリアを通じて、一貫して直線のみで小さなサイズの絵画を制作している海外でも評価の高い作家です。絵柄は非常にシンプルで作品も常に小さいのですが、どんな大きな絵をも凌駕する存在感があるのが特徴です。
絵画のモチーフには布地のパターンを用いることが多く、作家が都度、独自に設定したルールとシステムに従って描かれています。とても小さく静かな佇まいでミニマルに構成された画面ですが、部屋に飾ると異彩を放つでしょう。見るたびに新しい発見があり見る者を飽きさせない魅力がある絵画です。
(MISAKO & ROSEN/ジェフリー・ローゼン)

2022年/キャンバスに油彩/16×27.5cm
photo:KEI OKANO