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新田真剣佑が巡る。東京・銀座に新たにオープンした〈エンポリオ アルマーニ〉国内最大の旗艦店

2025年6月14日(土)。〈エンポリオ アルマーニ〉の旗艦店が東京・銀座にオープンした。その前日に開催されたオープニングレセプションに訪れたのは、新田真剣佑さん。国内外にとどまらず、ゲームの世界に至るまで、常に俳優としてのフィールドを拡張する新田さんの挑戦の姿勢は、“自由な精神”をコンセプトとする〈エンポリオ アルマーニ〉と共鳴する。

photo: Sho Kato / text: BRUTUS

天井のLEDビジョンと環境に優しい建材。開放感に溢れた“街とつながる空間”

休日には歩行者天国となって、多くの人が行き交う銀座通り。銀座五丁目の交差点を築地方面に曲がってすぐのみゆき通り沿いに、国内最大級の旗艦店となる〈エンポリオ アルマーニ 銀座店〉がオープンした。

地上3階建て、総面積は900平方メートル。1階にはメンズ&ウィメンズのアクセサリーやウォッチ、ジュエリーなどが揃い、2階ではウィメンズ、3階ではメンズのコレクションを展開。1階奥の左手には、ショッピングの合間に憩うことができる「エンポリオ アルマーニ カフェ」も併設されている。

1階から3階まで、窓枠をなるべく使わない大きなウィンドウで自然光を取り込んだ空間は、開放感に溢れ、銀座という街とのつながりを感じさせる。さらに創業者であり、今も第一線でブランドを牽引するジョルジオ・アルマーニとその建築チームが共同で手がけた店舗デザインは、拠点であるミラノ・マンゾーニのブティックをイメージして設計。洗練されつつも随所にサステナブルへの意識を宿している。

特徴的なのが、全館で14台も設置されている天井のLEDビジョン。映像を切り替えることでシーズンやテーマごとに店内をカスタマイズすることができ、省エネルギーでありながら、訪れるたびに違った印象を与えてくれる。

また壁面や床は、アルマーニのシンボリックカラーでもある、グレージュで演出。一見するとコンクリートのようにも見えるが、壁にはセメントベースの複合材、床にはエコレジンと、いずれも環境に配慮した建材を使用。その素材感と相まって優しい温もりを感じさせる内装は、それぞれのアイテムをより引き立たせる。

最新鋭ショップコンセプトを用いて設計された、この〈エンポリオ アルマーニ 銀座店〉。そのオープニングレセプションに訪れたのが、俳優の新田真剣佑さんだ。

〈エンポリオ アルマーニ 銀座店〉店内に立つ新田真剣佑
2025年春夏コレクションを象徴する、ナチュラルカラーの軽やかなアイテムに身を包んだ新田さん。ラペルにつけられたフラワーのコサージュが着こなしのアクセントになっている。

新田真剣佑さんと共鳴する〈エンポリオ アルマーニ〉のコンセプト

メンズフロアの3階に足を踏み入れると、すぐさま興味津々な面持ちでアイテムを手に取る新田さん。2025年春夏コレクションは茶系を中心としたアースカラーがテーマとなっており、その色彩に惹き付けられたようだ。

「色合いがとても素敵ですね。ベージュやグレージュといったナチュラルな色合いの洋服は、普段からよく着ています。最近は特に茶色のアイテムにハマっています」

〈エンポリオ アルマーニ 銀座店〉で服を選ぶ、新田真剣佑
興味の赴くままに店内のアイテムを眺める新田さん。一着一着の個性を際立たせる“垂直ラック”も銀座店の特徴。

“いつ、誰が、どんな用途で来ても、欲しいアイテムが必ず見つかる”というのも〈エンポリオ アルマーニ〉が掲げる理念の一つ。デイリーなカジュアルウェアから、フォーマルな装い、ランウェイの最新コレクションまで。この銀座店にも幅広い洋服が揃っているが、新田さん自身はどのような服を選ぶことが多いのだろうか。

「ジャケットやセットアップをよく着ます。中でも、ゆったりとしたオーバーサイズのアイテムを選ぶことが多いですね。〈エンポリオ アルマーニ〉に見られるようなレイヤードデザインにも惹かれます。今日着ているジャケットも、ラペルが2重になっていて、着心地もいいし普段から着たいなと思いました。ここは欲しいものが多くて、半分プライベートみたいな気持ちで服を探しちゃいました(笑)」

1981年に誕生した〈エンポリオ アルマーニ〉には、そのブランドの根幹に“自由な精神”というコンセプトが息づいている。シーズンごとに新鮮なコレクションを生み出す背景にあるのは、人種、性別、年齢、文化、スタイルといったあらゆる境界を超え、“固定観念から解き放たれた自由な自己表現を提案する”という姿勢だ。

この“自由な精神”というコンセプトは、国や言語、ドラマ・映画などのさまざまなジャンルで、俳優としての活躍のフィールドを広げる新田さんにも共鳴する。

「自由というか、“縛られない”という表現が自分には合っていると思います。国を問わず、言語を問わず、挑戦をし続けるのが僕。子供の頃から挑戦が好きで、やったことがないこと、自分が興味のあるものに、どんどんチャレンジする生き方をしてきて、それはずっと変わっていない。お芝居を始めた頃から、新しいことに挑戦して、それを自分で身につけて。より大きな存在になっていければと思っています」

ブランドの姿勢に共感しつつ、オープンしたばかりの〈エンポリオ アルマーニ 銀座店〉を巡った新田真剣佑さん。ロゴに掲げられた“イーグル”は、高く舞い上がって広い視野で世界を見渡す存在であり、強さと自由の象徴でもある。銀座の街とつながるこの新しい旗艦店からは、今後、どのような挑戦が提案されていくのだろうか。