“即興”に見たベーシストとしての道筋
King Gnuのライブでは、ドラムの(勢喜)遊と2人でアドリブの演奏を始めることがあって。それができるのはジャズ的な即興の技術が染み付いているからなんです。自分にとって転機になったのが、高校生の時に観たBoys(金澤英明、石井彰、石若駿のピアノトリオ)のライブ。
即興を突き詰めたみたいな音楽が目の前で繰り広げられていて、自分はジャズを知らなければならないという、ベーシストとしての道筋が見えた気がしました。
僕らと同世代でジャズ経験を持つアーティストが多く活躍している背景には、ロバート・グラスパーの影響があるのかもしれません。彼がジャズの可能性を広げ、それに感化された人々が世に出始めた。星野源さんのようにフックアップする人がいたのも大きいですよね。
でも僕的にはまだまだ物足りないと感じていて。ジャズプレーヤーがいれば音楽はこんなにかっこよくなるんだっていう感動を当事者としてさらに広めていきたいです。