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高知〈オキャク〉土佐のローカルカルチャーとファッションが交差する場所

地方のセレクトショップがますます面白い。ブルータスが主観で絞り込んだ、とっておきのお店をご紹介します!

Photo: Kazufumi Shimoyashiki / Edit: Toromatsu

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土佐のローカルカルチャーと
ファッションが交差する場所。

高知・土佐には、居合わせた老若男女が酒を酌み交わす“おきゃく”という宴会文化がある。
そんなローカルカルチャーに心酔したサスクワァッチファブリックスのデザイナー・横山大介さんが、友人たちと高知でショップを開店。

ちなみに横山さんが自身の店を出すのはこれが初めて。東京で活動しながら高知で出店とあって、その入れ込みようは半端じゃない。

高知〈オキャク〉店内
和を取り入れた前衛的な内装も横山大介らしさ(写真の展示はすでに終了)。

もともと居酒屋だったこの店舗は、横山さんが初めておきゃく文化に触れた場所というから驚きだ。店には洋服以外に輪島塗の酒器や世界の花器なども見られ、併設のギャラリーでは2ヵ月に1度企画展を開催。
土佐で平安時代からの技を伝承する浜田兄弟和紙製作所や酒造会社〈酔鯨〉など、高知ローカルとの共作も並ぶ。

スタッフの高石祐太郎さんいわく「店内にあるモノすべて、横山さんの息がかかっている」のだとか。かくいう高石さんも、タイで写真を教えていた時に横山さんと出会い、後押しされ洋服作りを始めたそう。

今は日本とタイを行き来し、店頭で自身のブランド・ナーヌァを直接販売している。ブランドの旗艦店というわけでもなく、あくまでセレクトショップなのも“おきゃく”を重んじ、新しい出会いの場を作りたいがゆえ。

横山さんが酔いしれる土佐の文化とファッションが交わる唯一無二のショップは、高知県民ならずとも、ぜひ体験してみてほしい。

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