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栃木〈リュネッツ+山の道具屋〉服と登山グッズ、どちらも自分が信頼するものだけを置く

地方のセレクトショップがますます面白い。ブルータスが主観で絞り込んだ、とっておきのお店をご紹介します!

Photo: Yasuyuki Takaki / Text: Yukihisa Takei

服と登山グッズ、
どちらも自分が信頼するものだけを置く。

リュネッツ+山の道具屋〉は2つの建物が中で繋がっている変わったお店。〈リュネッツ〉は服のセレクトショップで、〈山の道具屋〉はウルトラライトの登山グッズを集めた専門店。実は同じオーナーのショップなのに、名前も建物も分けているのには理由がある。

オーナーの水戸岳志さんはこの街の出身で、高校卒業後すぐに地元の〈ショウゾウ コーヒー〉に入店。「いつか自分もカフェを」と考えていたところ、アパレルや雑貨を取り扱う新店舗の立ち上げを任され、その間に夢はファッションの方向に変わっていた。その後数年のサラリーマン生活を経て、〈リュネッツ〉をオープン。

そこはかつて自分が働いていたお店があった場所だというのだから、よほどこの場所に縁と愛着がありそうだ。

栃木 那須塩原〈リュネッツ+山の道具屋〉店内
物件をブチ抜いてできた通路。

主に観光客が多いこのエリアだが、〈リュネッツ〉に置いてあるのは全国的にも取り扱いの少ない珍しいものばかり。「知られていないブランドが育っていくのが楽しくて」と話す水戸さんは、「流行は追わず、どこでも手に入りやすいものも置かない。自分が信頼できるものだけを仕入れる」というセレクトのスタンスを崩さない。

例えばデニムの一大産地・岡山県のブランドなのに、ヴィンテージを再現したアメリカの輸入生地で作っているティーシービー・ジーンズや、千葉県柏市発のブランド・ブレナなど、知名度に頼らない確かなセレクト眼に惹かれて遠方から来るリピーターも多いそう。


一方の〈山の道具屋〉は、近郊で山登りを楽しむうちに登山グッズにハマってしまった水戸さんの“趣味の店”として始まったが、今や全国でも数少ないウルトラライト登山グッズ専門店として注目されている。

「一人でやっていたので入口を2つ作れなかった」がゆえの苦肉の策だったが、あえて店を分けたのは、違うベクトルに同じ熱量を持ってしまった水戸さんの誠実さの表れでもある。

栃木 那須塩原〈リュネッツ+山の道具屋〉店の外観
右手が〈リュネッツ〉で左手が〈山の道具屋〉。中は繋がっているが入口は〈リュネッツ〉側のみ。

〈リュネッツ〉は国内ブランド中心のセレクト。〈山の道具屋〉はギアものが多数。