園芸用品から、
暮らしに寄り添う“不断着”へ。
「日用品屋でもいいし、洋服屋だと思ってもらってもいい。お客さんの見方次第」とは京都市北区、北大路駅から徒歩20分の住宅街に店を構える説田稔さん。畑仕事にハマり道具を輸入したことをきっかけに園芸用品店をスタートさせたのが今から18年前。
![京都〈ライフタイム〉外観](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/1c4a36af05cb147ae345895100f4c392.jpg)
現在「線引きがなくなった店」には英国のクラシックなガーデンナイフやポーランドのパステルカラーのジョウロなど「園芸サブカルチャー」な道具はもとより、ワークウェアが所狭しと。
しかし、ただの“ワーク”にとどまらない目線がポイント。独自のセレクト基準と同じく、仲間と運営するオリジナルブランド〈オールインワン〉にも店の哲学が詰め込まれている。
![京都〈ライフタイム〉店内](https://brutus.jp/wp-content/uploads/2022/02/7e812af29dfbf3a7485a801c904e6d95.jpg)
「ワークやミリタリーウェアがベースなんですが、暮らしの中で境目なく、冠婚葬祭以外はずっと着られる“不断着”がテーマ。相棒も同じく、遊びも含めて一日に区切りを持たせないから、朝起きてなにげなく袖を通したシャツがどんなシーンでも馴染むように。そんな感覚を大切にしています」
ノーカラーでゆったりした着丈の横に折り畳みボタンが付くなど「本職のデザイナーからしたら意味がわからない(笑)」工夫が施されたドレスとワークの中間シャツなど、シームレスな暮らしに寄り添う視点が生み出す遊び心あり。それが地元のみならず全国の常連をずっと惹きつけている。