ツウでも知らない、
世界のカジュアルウェアを発掘できる店。
近年“ディグ”が楽しめる洋服店は古着屋を除くと極めて少なくなったように思うが、大分駅から徒歩5分の地にある〈グランデ マガズィーノ〉は、まさに発掘する喜びを存分に味わえる稀有な店だ。
「出張で大分に来る人が皆ウチの店の前のホテルに泊まりたがるから理由を聞くと、“ここで宝探ししたいからだよ”って言ってくれる」
この商売を始めた31年前から常に、世界中から流行に左右されない自分が良いと思うものを揃えることに注力する。店主の安東敏明さんは東京でDCブランドの販売員を務め、27歳で独立。
大分に戻りDCブランドの販売代行業をしながら、市内で多くの店を構えていたというから、ファッションとの関わりは長く広く、深い。
「いつも次はどんなブランドでお客さんに驚きを与えてやろうかともくろんでいる。だからいつも世界中に目を光らせて、まだ見ぬアイテムを僕自身もディグしている」
カナダのデニムに、韓国の気鋭ブランドのTシャツ、フランスのワークウェアや、メキシコの老舗スニーカーなど、どれもが新鮮。
まだ知られていないアイテムが、こんなに見られる店は東京にもそうないはず。しかもHPもSNSもないため、店内でじっくり“ディグる”感覚を味わえるのだ。