買い食いの聖地で
ハムエッグを頰張る
博多駅
博多っ子のソウルフードの一つに、有明海の干潟に生息する珍魚・ムツゴロウの形をした「むっちゃん万十」がある。“ブサ可愛い”ルックスをそのまま焼き型にし、中にあんやカスタードを閉じ込めた焼き饅頭だ。約10種類ある中で一番人気なのが、惣菜系のハムエッグ180円(税込み)。半熟卵とハム、千切りキャベツが特製マヨにトロッと絡み、小腹を満たしてくれる。天神のソラリアステージにも店舗があるので、近場に行くなら立ち寄るべし。
がっかり観光名所(?)の一つ
「元寇防塁跡」を巡る
西新
歴史遺産に目立つものが少ないと言われがちな福岡。でも「元寇防塁跡」があるじゃないか! 意外なスケール感の小ささに“がっかり名所”なんて言われることもあるけど、侮るなかれ。実はここ西新地区のほかに、福岡市内の9地点にその遺構はある。驚くべきはその距離。総延長は西区(今津地区)を皮切りに東区(松原地区)までの約20㎞!岩と岩の内部に小石を詰め、かつての海側を切り立たせるフォルムも、先人の知恵が光るアートなのである。
万年筆インクを選び
旅の思い出を色濃くする
大手門
店内に入ると、ヨーロッパの古本屋のようなノスタルジックな香りがふわり。飴色の什器に、色とりどりのペーパーアイテムが並び、一瞬で文具好きの心を掴む光景が広がる。ここではぜひ、世界の偉人をテーマにドイツで手作りされた「ヤンセンインク」を使って万年筆を試し書きさせてもらおう。ブルーの美しい色合いが、その日の青空とシンクロして見えるかも。窓際の席に座り、うっとりするインクカラーで手紙を書くのも、旅のいい思い出に。