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写真家、DJ・常盤響のユーミンプレイリスト。レコードジャケットとともに思い出深い曲

いわば選曲のプロであるラジオDJたちは、ユーミンの楽曲のユニークな聴きどころを知っているはず。写真家、DJ・常盤響さんに、オススメの3曲を選んでもらいました。

text&edit: Emi Fukushima

1.「曇り空」

アナログレコードは、特有の音質はもちろん、ジャケットを堪能できるのも醍醐味の一つ。ざらっとした手触りとともに覚えているのが、1stアルバム『ひこうき雲』の「曇り空」です。ボサノヴァの雰囲気が新鮮でしたね。

「曇り空」荒井由実
1973年リリースのファーストアルバム『ひこうき雲』の2曲目。バックコーラスの男声は、松任谷正隆が担当している。

2.「生まれた街で」

『MISSLIM』に収録されている「生まれた街で」は、モノクロ写真がプリントされた大人っぽいジャケットに、当時小学生の僕は緊張しながらレジに持っていきました。曲に表れている郊外感は、川崎出身の僕にとっても通じるところがあって……というより、背伸びをして近い部分を探そうとしていたのかも(笑)。

「生まれた街で」荒井由実
1974年リリースの2枚目のアルバム『MISSLIM』の1曲目に収録された楽曲。ユーミンの故郷、八王子について書かれているとされる。

3.「何もなかったように」

『14番目の月』のシンプルなジャケットとともに覚えている「何もなかったように」。内省的で寄り添いすぎない歌詞が心に残っています。

「何もなかったように」荒井由実
1976年リリースの4枚目アルバム『14番目の月』に収録された曲。愛犬を亡くしてしまった際に作ったというバラードナンバー。