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歌手・タブレット純のユーミンプレイリスト。子供時代に触れ、大人になって魅力を再発見した曲

いわば選曲のプロであるラジオDJたちは、ユーミンの楽曲のユニークな聴きどころを知っているはず。歌手・タブレット純さんに、オススメの3曲を選んでもらいました。

text&edit: Emi Fukushima

1.「中央フリーウェイ」

四畳半フォークのような暗い音楽を聴いてきた僕にとって、松任谷さんのきらびやかな世界はある意味では真逆。でも最近番組でリクエストをもらって、なんとなく知っていた曲の魅力を再発見することが多くて。府中にある父の実家に行くたび聴いていた「中央フリーウェイ」。今聴くと、いい絵画を観るような心地よさを感じます。

「何もなかったように」荒井由実
『14番目の月』の収録曲。東京競馬場や調布基地など、中央自動車道の調布〜八王子方面へ向かう際の風景が描写されている。

2.「翳りゆく部屋」

なぜかレコードを持っていた「翳りゆく部屋」。実はグループサウンズを思わす退廃的な美と異国情緒が詰まっています。14歳で原曲を書いたというから驚きです。

「翳りゆく部屋」荒井由実
1976年リリースの7枚目のシングル。印象的なパイプオルガンは、目白の東京カテドラル聖マリア大聖堂の初代のものといわれている。

3.「まちぶせ」

「まちぶせ」は中学時代に石川ひとみさんの歌で知りました。のちのセルフカバーを聴いて、平坦な声で歌われる切実な女心に不思議な切なさを感じてグッときましたね。

「まちぶせ」荒井由実
1976年に三木聖子への提供曲として制作。81年に石川ひとみがカバーし大ヒットに。96年にユーミン自身がセルフカバー。