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YOSHIROTTENさん、ライカのスマホ「LEITZ PHONE 3」の使い心地はいかがですか?

ドイツの老舗カメラメーカー、〈ライカ〉から第3弾となるスマートフォンが登場。進化したカメラ機能を、グラフィックアーティストでアートディレクターのYOSHIROTTENさんに試してもらった。

photo: Shoichi Kajino / text : Asuka Ochi

〈ライカ〉のスマートフォンに新モデルが登場

150年以上の歴史を持つ〈ライカ〉が、2021年に発表した「LEITZ PHONE 1」。憧れのブランドを身近に楽しめることで人気のスマートフォンが、さらに進化して「LEITZ PHONE 3」として登場。平面、立体、インスタレーションなど、様々なヴィジュアル表現で知られるYOSHIROTTENさんに、実機を試してもらうことに。

「〈ライカ〉といえば、周りの写真好きが大切にしているブランドという印象があります。彼らはとことんアナログなものを好む人たちという印象があるので、スマートフォンがどのように受け取られているのか気になりますね」

「LEITZ PHONE 3」なら、本格的な撮影が気軽に

ちょうどヨーロッパを旅する予定があったYOSHIROTTENさん。ロンドンや南仏にも「LEITZ PHONE 3」を持参して、カメラロールにたくさんの写真を残した。

「普段、カメラを持ち歩いて旅をすることはありませんが、これなら気軽に持って行けるし、本格的なカメラ代わりになりますね。この大きさのスマートフォンとしては、少し薄めで軽いのもいい。ポケットに入れてサッと出し入れできて、簡単な操作ですぐ撮れる。さらにアプリで写真の編集までできるのは新鮮でした」

新モデルにも、Summilux 28mm、Summilux 35mm、Noctilux 50mmの3種類のレンズを切り替えて〈ライカ〉らしい写真が撮れる、独自の撮影モード「Leitz Looks」が搭載。新たに絞り値を変更して、ボケ感を調整することもできるようになった。

さらに「ORIGINAL」と5種類の色調で撮れるフィルターを使えば、〈ライカ〉らしい様々な印象の写真を残すこともできる。もちろん、自分の作風を出したい人には、全てマニュアルで設定しての本格的な撮影も可能だ。

「Leitz Looks」を使った撮影画面
「Leitz Looks」を使った撮影画面。〈ライカ〉の代表的なMレンズ「Summilux 28mm」「Summilux 35mm」「Noctilux 50mm」をシュミレートでき、F1.2、F1.4からF8までの範囲で絞りを選択できる。photo:YOSHIROTTEN

「ノーマルモードや『Leitz Looks』など、いろいろ試しながら使ってみましたが、モードによって被写体は同じでもかなりイメージが変わりますね。撮りたい絵によって使い方を選ぶこともできるし、ピントを合わせる位置によっても全く違う表現になる。普段使っているスマートフォンよりも、フィルムっぽい奥行きを感じられる気がします。撮りたいものが撮れるというより、自分の想像を超えた写真との出会いを楽しめるように思いました」

「LEITZ PHONE 3」最大の特徴である「Leitz Looks」のなかでも、〈ライカ〉らしさが漂うモノクロ写真が撮れるモノクロームモードでは、〈ライカ〉ならではの深い陰影のある写真が撮れる。

「美しい陰影が出て、いい感じですね。撮った後の写真をモノクロに変換することもできるので、カラーで撮っておいて編集するのもいいなと思いました」

YOSHIROTTENさんが「LEITZ PHONE 3」で撮った写真は?

旅でも、撮りたい瞬間をダイナミックに

YOSHIROTTENさんが約10日間のヨーロッパと、国内で過ごした数日間で撮った写真の数々。それらを見ながら日々を振り返りつつ、「LEITZ PHONE 3」の使い心地を聞いた。

「いつも飛行機に乗ると、空の状況が変化していく様子などをたくさん撮るので、今回はそれを『LEITZ PHONE 3』で撮ってみたいなと、旅に出る前から思っていました。いろいろな国の上空からの風景はもちろん、帰りは北極圏を通ったので、氷の上を眺めることもできました。空のグラデーションもすごくキレイに撮影できてよかったです。もしかしたらスマートフォンとして使わず、写真を撮る専用にしてもいいのかなと思いました。新しいおもちゃが増えたような感覚ですね」

「LEITZ PHONE 3」で撮影した飛行機からの風景
眼下に広がる北極圏。山脈の陰影や、白からブルーのグラデーションが美しく記録されている。窓枠など影の部分のグラデーションも美しい。photo:YOSHIROTTEN