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お笑い『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』 阿佐ヶ谷姉妹:やさしい気持ちになれる、心がふっと温かくなる珠玉の名作選Vol.3

私たちは日々、いろいろなやさしさ”をもらっている。心がふっと温かくなる、映画から小説、音楽、マンガ……珠玉の名作選。人々の“いる”を肯定してくれる“場”の中にこそ、やすらぎや温もりがある。

Text: Emi Fukushima, Daisuke Watanuki, Saki Miyahara

もはや擬似姉妹の2人が綴る、
これからの“やさしい家族”

『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』 阿佐ヶ谷姉妹

現在はアパートの隣同士の部屋を借りている阿佐ヶ谷姉妹だが、本作はまだ6畳1間で同居していた頃の日々を2人が交互に綴っている。布団を敷く向きなど生活のルールや、阿佐ヶ谷暮らしでの些細な喜びが書かれていて、思わずクスッとする(あのピンクの衣装はおしゃれ着洗いで部屋干ししているんだ、という発見も)。

擬似姉妹ともいえる2人だが、暮らしぶりや気遣いはまるで本当の家族のよう。そして「ひそかな夢は、今住んでいるアパートを姉妹で買い取って、母や独り者の友達とみんなで住むこと」というミホさんの言葉にも、夫婦や血縁関係だけに依存しない、これからの多様で自由な共同体の可能性が窺える。

ひそかな夢は、
今住んでいるアパートを姉妹で買い取って、
母や独り者の友達とみんなで住むこと

『阿佐ヶ谷姉妹の のほほんふたり暮らし』より

文・綿貫大介