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白武ときおの「世界のYouTube急上昇」:別れの動画が多い国・レバノン

放送作家・白武ときおさんが世界のYouTube急上昇を1ヵ月チェックして分析する連載。

text: Tokio Shiratake

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引っ越したり、家で遊んだり

今回の国は「レバノン」。カルロス・ゴーンが逃亡した場所というのと、ベイルート大爆発の映像で衝撃を受けた。そんな浅い知識でレバノンの急上昇欄を見てみると、別れの動画が多い。

急上昇1位にはSuperFamilyさんが家族ごと違う国に引っ越すという報告動画が。ほかにも家族や友人と空港でお別れする動画がいくつも並ぶ。首都圏に住む8割が貧困層にあるとされる国で政情不安や経済混乱が、別れを多くさせているんだろうか。それとも陸続きの国だから、どこか違う国に住むという発想が当たり前に存在するんだろうか。

ほかには、名探偵コナンのコスプレをした人が。Ossy Marwahさんが、殺人事件が起きた部屋に行き証拠を集めて犯人を当てられるか?というクオリティの高い犯罪捜査ゲームをしていた。

ネット記事によると「アラブ人は探偵ものが好き」「絵が可愛い」というのでコナンが人気になっているという。少し複雑な推理ものでも国を越えるのは意外だった。中東では新一と蘭姉ちゃんが婚約関係の設定になっているという。真実はいつもひとつじゃなく、国ごとに変える柔軟性が必要ですね。今年のコナン映画は灰原がメインですが、どう受け入れられるか気になります。

登録者483万人のファミリーYouTuber「SuperFamily」。夫婦と子供の家族4人で出かけたり、引っ越したり、家で遊んだりする動画で人気を博している。

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