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京都の洋食屋さん4選。一杯の酒で幸せを噛み締める

BRUTUS編集部が徹底取材を行い、見つけた新しい京都。

Photo: Shimpei Hasegawa / Text: Yuko Saito

グリルはせがわ(北大路)

62年の歳月が染みた洋食を
京都生まれの一杯のワインと

オムライス
オムライス(サラダ付き)¥990。出てくるまで少し時間がかかるが待つ価値あり。丹波ワインはグラス¥440〜で10種ほど。

創業62年。いまも行列が絶えない老舗は、ずらりと並ぶメニュー表が圧巻だ。これはひとえに、御年80歳という店主の創意と熱意の積み重ね。炒めて一晩寝かせたタマネギを和牛7.5割の挽き肉と混ぜて焼く、特製ケチャップソースが特徴的なハンバーグは、完成するまで試行錯誤すること10年。

身を開いて揚げるエビフライも、和牛入りのライスを卵で包む正統派オムライスも、そうやって一つ一つ作ってきた。ワインは長年、京都生まれの丹波ワイン一筋。ワイナリーにも足を運ぶほど惚れ込む酒だもの、年月が染みた洋食がもう一つ、旨くなること間違いなし!

エビフライ ハンバーグ
Aミックス(エビとハンバーグ)¥1,650。

キッチンパパ(千本今出川)

飲みすぎ注意!うんまい白ご飯と
分厚いハンバーグが待っている

ビーフシチュー
ミスジ肉を別に煮込んでデミグラスと合わせたビーフシチュー¥1,580。サッポロ パーフェクト黒ラベル生中¥500。ハイボールも。

ご飯にもビールにも合う料理って何だ!?と、この地で1856年から続くお米屋さんの5代目が、店の奥で始めた人気洋食店。メニューから旨そうな生ビールと、ミスジ肉が豪快に入ったビーフシチューを注文し、まずは一杯。チキン南蛮などビールの供は多いけど、グッとこらえて、看板のハンバーグとご飯を。

ナツメグが香る分厚いハンバーグは、内包した肉汁と甘さを抑えたデミグラスソースがつなぎ役になって、ご飯が進む、進む。精米したての、粒が立った米の旨さは格別だから、酒好きでも胃袋に余裕を残しておこう。

ハンバーグ
ディナーの自家製ハンバーグは250g ¥1,180。ご飯付きでお代わり自由。
お米
入口でお米を精米して販売。奥に1996年、洋食店がオープン。

食堂デイズ(四条河原町)

一口で“旨っ!”と思える
楽しい皿が揃う、飲める洋食屋

大の酒好きというシェフが、フランス料理、洋食を経て、辿り着いたのが、飲める洋食屋。春巻きの皮で包んだカニクリームコロッケや、白い卵のオムライスなど、ひとひねりが楽しいメニューは、酒飲み好みの、一口食べて“旨っ!”と思える味。

雲丹と果肉果肉
雲丹とカニクリームコロッケ 春巻きスタイル¥1,320。小布施ワイナリーの日本酒イリヤ ソントン ハーフグラス¥700。

甘酸っぱいチキン南蛮には、その横にもりもりのレムラードソースが。ベシャメルの中にカニ、ウニ、シイタケが入るカニコロには、ハッシュドビーフソースが敷いてある。実はハンバーグやオムライスにも、デミグラスではなく、1日かけて炊くこのソースがかかる。

タマネギの甘味や牛肉の旨味がデミより濃厚な、店の看板ソースは、それだけでも肴!ワイナリーが造った日本酒、ワイン、焼酎まで、マニアックに揃う酒選びは楽しくも、悩ましい。

唐揚げ
唐揚げを甘酸っぱい南蛮酢に漬けた、チキン南蛮100g1,430円。フレンチのソース、レムラードが付く。
看板 食堂デイズ
昨年9月オープン。シェフが一人で作りたい料理を作っている。

キッチンごりら(元田中)

グラス片手にカウンターが楽しい
がっつり肉食系の洋食屋。

住宅街に忽然と現れるゴリラの看板を目指し、肉好きが集う洋食屋。エビとホタテのフライはあれど、主役はあくまで肉。しかも、単に肉といえば、牛肉を指す京都にあって、豚肉推し。

唯一あるハンバーグは、なんとつなぎなし、ソースなしの豚100%だ。そのワケは、店主が豚肉好きだから。肉の塊を荘厳なまでに分厚くカット。豪快にソテーしたり、揚げる様子をカウンターで眺めていると、それだけで食欲が刺激され、酒が進む。

とんかつ
ロースカツの200gバージョン¥1,200。「こうするとおいしくなる」と、脂身の部分に醤油をひとたらし。

豚肉は、三元豚を主体に脂と赤身のバランスがいい国産を使用。濃厚なソースはつけず、ポークステーキはバルサミコかニンニク醤油で、ロースカツは薄衣の直球勝負。2㎝超えの分厚さながら、火入れがうまく、ご飯と味噌汁が付く定食屋的気軽さもいい。

ポークステーキ
ポークステーキ にんにくしょうゆ 300gバージョン¥1,500。ワインはグラス¥600で、赤・白、ボトルもあり。
キッチンごりら 店内
自衛隊の料理人をしていたという店主が、24歳の時にオープンし、今年で11年目。