PERTICA COFFEE(小伝馬町)
金沢の人気店が監修する、メルボルンスタイルのカフェ
コワーキングスペース〈S−TOKYO〉1階のカフェ。開店に当たっては、メルボルンで経験を積んだバリスタ兼焙煎士の山本史弥さんが営む石川・金沢〈ノンストップ・コーヒー・スタンド・アンド・ロースタリー〉が監修に入った。
現在、バリスタとクオリティコントロールを任されているのが、原宿〈ザ・ロースタリー バイ ノージー コーヒー〉などで8年ほど修業を重ねた渡辺慧さん。「山本さんが焙煎する豆はフレーバーが明快で素晴らしい。例えばケニアなら、しっかりカシスなどの果実味が漂います」。未体験の人にリアルにシングルオリジンの良さを伝えたいからと、扱う豆は2種に絞る。ジェラートも人気。豆販売なし。
DILL Coffee Parlor(神保町)
浅煎りに定評のあるパーラー併設のカフェ
オフィス街に突如として現れる、重厚感溢れる木の扉がエントランス。ミッドセンチュリースタイルの世界観とは対照的に、カウンター越しの接客は非常にフレンドリーだ。「アメリカのテレビドラマ『フレンズ』に登場するカフェ、セントラル・パークのような都会のオアシスでありたい」とヘッドバリスタのレブランク玲央さんは語る。その思いは豆のセレクトにも反映されている。
「派手な個性はなくても、果実味を感じて後味はすっきり。そんな飽きのこない、毎日飲みたくなるコーヒーを揃えています」。豆は葉山のロースター〈ダーク・アーツ・コーヒー・ジャパン〉から仕入れた浅煎りのシングルオリジン。店内は1階・2階合わせて40席ほどある。豆100g1,300円〜。
Coffea Funika(豪徳寺)
5.25坪の店でできる体験は、すべてに筋が通っている
小学生の頃からお店をやりたかったという店主の林正太さん。計画的に腕を磨き、念願叶えた店では、焙煎、抽出、お菓子作りを妻と二人三脚で。店名の「Funika」はスワヒリ語で「包み込む、覆う」の意。豆は、ベースとなる2種を飲みやすいウォッシュドの浅煎りと深煎りで。加えてデカフェと、変化球のナチュラル、そして珍しいタイの豆を使用。
「ケシの実の産地だった場所で、若い人がコーヒー栽培を始めて。ダブルフリーウォッシュドのクリーンな味が素晴らしいです」。ドリッパーが〈OREA〉なのは、安定性と角のとれた味わいに惹かれて。マシンは細かく抽出圧の調整ができる〈SANREMO〉の《YOU》。何を切り取っても林さんの目が行き届いている。豆100g900円〜。