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【今日のギフト】素材を余すことなく使い切る〈PURE FARM〉のソーセージ4種12本セット

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。

photo: Shu Yamamoto / text&edit: Yoko Fujimori

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お肉を愛するあの人へ
手作り&無添加を貫くソーセージ

〈PURE FARM〉のソーセージ4種12本セット

ソーセージ職人の山下三郎さんが、完全無添加で一から手作りする食肉製品の工房〈PURE FARM〉。山下さんはシェフやパン職人など同業者からも信頼厚い作り手だ。

市場に流通するソーセージやハム、ベーコンなど「加工肉」と呼ばれるジャンルの大半が発色剤や保存料といった多くの添加物が使われている中、ここで味付けに使うのは塩と砂糖、そしてオリジナルブレンドの香辛料のみ。

山下さんは畜産農家の家庭で育ち、地元のハム製造工場でのアルバイトを機に食肉加工の本場であるドイツやイタリアの地で修業を積み、2017年、神奈川県平塚市に工房を開いた。

素材を余すことなく使い切ることを信条に、「環境循環型の食肉加工」を実践。肉を骨から切り出し、刻んで練り上げていく全工程を手作業で行う。味の要となる豚肉は、稀少な原種の一つと言われる「ピュアポーク」を中心に数種を使用。環境になるべく負荷をかけないという配慮から、すべて消費者に近い都市近郊(関東圏内)の農家から仕入れる。スモークに使うチップも山梨の桃農家から分けてもらった桃の木の剪定枝を活用。

「ソーセージを作るとき、ドイツやイタリアでは捨てる部位がほとんどないんです。日本でもそれを実践したいから」と山下さん。

そうして完成する大ぶりなソーセージは、ガブリと噛めば透明に澄んだ肉の旨味と清らかな香りがじんわりと広がる。千葉の酒造〈寺田本家〉の発芽玄米酒粕を使った「発酵玄米ソーセージ」など、作り手とのコラボによるユニーク&チャレンジングな味わいも豊富で楽しい。

健やかで体に優しく(そして決して気難しくはなく)、何より「うまい」シャルキュトリーは、美食家から食べ盛りのちびっ子まで安心してギフトにできる。

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