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今日のギフト:〈Au Bon Vieux Temps〉のプティ・フール・サレ

あの人の笑顔が見たい。お世話になっている友達や家族、恋人に贈りたい、ちょっと楽しいプレゼントを毎日紹介。前回の「〈KREAFUNK〉の超小型Bluetoothスピーカー」も読む。

photo: Shu Yamamoto / text&edit: Yoko Fujimori

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お酒の時間を愛するあの人へ
美酒のお供に最高な、名店の塩味パイ

〈Au Bon Vieux Temps〉のプティ・フール・サレ

1981年創業、日本にフランス郷土菓子を紹介した第一人者であり、数々の名品を世に送り出す重鎮パティスリー〈Au Bon Vieux Temps(オーボンヴュータン)〉。

焼き菓子の詰め合わせ「プティ・フール・セック」がおもたせの花形であるならば、30余年前の登場以来、通好みの手みやげとして密かに、かつ熱烈に支持されるのが「プティ・フール・サレ」だろう。

サレ=塩の名の通り、白胡麻、黒胡麻、グリュイエールチーズという3種の塩味のスティックパイで、“お酒にも合うお菓子”として辛党の人々に愛されている。

ゴマの香味やチーズのほのかな酸味と生地の塩味の妙。表面にこれでもかとたっぷりまぶしたゴマが口の中で弾け、チーズは噛むごとに柔和な酸味と旨味が広がっていく。パイ生地のサクサク、ほろほろとした心地よい歯ごたえが得もいわれぬ至福感をもたらし、ついもう一本、また一本と缶へ手を伸ばしてしまう。

お茶やコーヒーにも合うけれど、この味わいはやはり、ワインやウィスキーソーダに合わせたい。名店ならではの、パイ生地のおいしさとじっくり対峙できる一品。

プティ・フール・サレ 2,160円

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