大切な記憶が眠る
素朴な民芸品
旅や日常で見つけたオブジェやアートに囲まれて暮らしていたチャールズ＆レイ・イームズ。彼らの住まいに憧れ、6年前に棚が主役の小さな家を構えたYUYAさん。3階の屋根裏部屋には、ここ10年ほどで収集した郷土玩具や民芸品の一部が大切に並べられている。
「商店街のリサイクルショップで三角だるまを手に入れたのをきっかけに、郷土玩具に興味を持ちました。それから民芸品店や骨董市などを覗くようになって、日本各地の民芸品のほかに、メキシコやペルーのものなども集め始めました。愛嬌があって素朴で、心が和むものが好きですね。家の雰囲気に馴染むものを選んでいます」
買う時はただ闇雲にではなく、棚のどこに置くかも考えるという。
「全部きちんと飾ってあげたいので、しまわないといけないものは買わないようにしています。買った時の記憶は鮮やか。棚には夫婦の思い出が詰まっています」
ベトナム土産の人形
15年ほど前に夫婦でベトナムを旅した時に、何でもない街の土産店でたくさん売られていた民族衣装姿の人形。何軒かの店を回って好みの色のものを揃えた。
鳥の置物
福岡・太宰府天満宮土産の「木鷽」や、山形県の木彫り玩具「お鷹ぽっぽ」など、日本各地の木彫りの鳥を集めたコーナー。なかには友人からもらったという手作りも。
萩日吉神社の神猿人形
埼玉県ときがわ町の神社の例大祭で入手できる縁起物。Instagramで知り、神社に連絡して取り寄せた。棚を天井に固定している木の間にぴったり収まっている。
三角だるま
民芸品への興味のきっかけになった、新潟地方の郷土玩具。左の2つが最初に手に入れたもの。だるまなのになぜか頭が三角というのも面白かった。ほか2つはもらいもの。
牛の置物
ペルーで屋根の上に魔除けとして置かれる陶器のお守り「プカラ牛」。新しいものもあるが、70年代頃の落ち着いた色味のものが好き。下段にも南米の動物の置物が並ぶ。
生命の樹
メキシコのフローレス・ファミリー工房が1970年代に作ったもの。前々から欲しくて探していた。優しい色合いが気に入って、置く場所のことを考えながら思い切って購入。
