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使用感がキャラクターになる。大熊健郎が語るマイバッグ

大人たちが普段から使うバッグは、一体どんなものだろう?仕事道具や必需品など、面と向かっては聞きづらい、中身の話も併せて語ってもらった。

本記事は、BRUTUS「GOOD STYLE for Mr.BRUTUS 春に欲しい、大人の服。2025 S/S」(2025年3月17日発売)から特別公開中。詳しくはこちら

photo: Takeshi Abe / text&edit: Ryoko Iino

使用感がキャラクターになる愛着の湧くトートバッグ

よくバッグについて語る時に、“使えば使うほど味が……”みたいなことを言いますが、実際使い込んだバッグって味というより、くたびれて見えることが多いと思うんです。その点、〈ポスタルコ〉のものは、使った跡がちゃんとキャラクターになり、疲れただけじゃない何かがある。これは4年ほど前に購入したもの。

ブリックカラーの色合いに惹かれたのですが、使ってみると、なるほど軽くてハンドルの持ち心地も抜群!本を持ち歩かないと落ち着かない性分なので、今はウィリアム・トレヴァーの小説。あとは以前釣りに出かけた際になくしかけて焦った経験から、予備の眼鏡、そしてダイアリーや仕事の資料と、その収納力に安心してつい色々入れてしまうのですが、ブリッジ状に張られたストラップの安定感も手伝い、ハンドルだけを持っているような感覚なんです。

本当によく使うので色褪せてきたのですが、〈ポスタルコ〉の方には「そういうふうになるんですか」と驚かれました。

〈ポスタルコ〉のバッグ
バンブーワックスクロス製で、耐久性と撥水性に優れる。「中にはエコバッグも常備。荷物の入れすぎを反省しています」と大熊さん。

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