台湾茶の新しい楽しみ方を探る
ここ数年、人気という点ではコーヒーに一歩リードを許していた台湾茶。そこで登場したのが茶藝館より敷居が低く、カジュアルにお茶を嗜(たしな)めるティールームだ。お茶の知識がなくても、また時間が限られていても無問題。カフェでくつろぐような気分で、台湾茶に親しもう!
〈Wangtea Lab x 有記〉
これまでにない茶の飲み方を提案
1890年創業の老舗〈有記名茶〉の5代目・王聖鈞さんが開いたティーラウンジ。自社で焙煎、ブレンドしたお茶を独自の淹れ方で提供する。主な方法は、コーヒーを思わせるハンドドリップ、マシンを使って抽出するエスプレッソ、炭酸ガスや窒素ガスを溶け込ませるドラフトの3種類。特にドラフトは、これまでにない味わいでクセになること請け合いだ。
〈小隱茶庵 信義店〉
気軽に工夫茶を体験できる茶藝館
レトロな空間で気軽にお茶が楽しめると人気の茶藝館が、2021年春にオープンした2号店。お茶を自分で淹れるスタイルながら、茶器の数を絞っていることもあり、さほど悩まない。オーナー自らが出向いて仕入れた茶葉は常時20種ほど。お菓子や軽食のメニューも充実しているので、状況に応じて使い分けられる。
〈琥泊 Liquide Ambré〉
ハイセンスなサロンで茶文化に触れる
公園に面した建物の2階に、隠れ家のように佇む。客席はカウンター6席のみ。その中央に茶師が座り、流れるような所作でゲストに茶を振る舞う。供するのは、オーナーが厳選した台湾茶やティーカクテル。内容に合わせて、茶器も変わるという。オーナーのセンスが隅々まで行き届いた空間で、非日常のひとときを。