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SUBARU〈CROSSTREK〉が導く、自然に身を浸すデイ・トリップ

彫刻家・増井岳人さんにとって、海は重要なモティーフだ。今までに見たことのない角度から海に触れたいと〈CROSSTREK〉に乗って目指した先は、三浦半島の先端、胴網海岸。シーカヤックで海へと滑り出した。

photo: Yasuma Miura / text: Toshiya Muraoka / cooperation: Kammui.com

内なるアトリエから、
未知なる外界への架け橋

鳩や雉の剥製や自身が飼っていたリクガメの白骨……、彫刻家・増井岳人さんのアトリエには、彼の頭の中を覗き見るように、さまざまな自然物が陳列されている。それら神秘をたたえた物と並ぶ増井さんの作品もまた、同じように時間が凝縮されたような佇まいを感じさせる。

人型の肩に鳩を載せて一体としたり、畑から出土した縄文土器をつなぎ合わせて新たな形を生み出したり、増井さんの制作は人と自然と時間が渾然一体となっている。アトリエは日常の時間を過ごす重要な「内なる場所」だが、同じように「外界に触れることも大切」と増井さんは言う。自然の中に身を浸すことは、単にリフレッシュのためではなく、自分の作品を見つめ直すきっかけにもなる。

朝には雨が降っていたが、おそらく昼前には上がる予報。SUBARU 〈CROSSTREK〉に荷物を積み込んで、神奈川県の三浦半島の先端付近、三崎町の小さな湾である胴網海岸へと向かう。

アトリエのドア越しに増井さんとCROSSTREK
雨の朝の出発だったが、変わりゆく天候もまた自然の営みと捉える。〈CROSSTREK〉の広いカーゴルームに万全の装備を積んで。

変化に対応できるから
移動そのものが楽しい

街中での普段使いにも適したサイズながら、一度、ドライバーが気持ちのスイッチを入れれば、それはアウトドア仕様のクルマに変貌する。市街地から大根畑を抜けて、小さなビーチまで。どんなシチュエーションにもぴったりなユーティリティ性は、外観デザインによるものだけではない。機能面からも感じられる。

新型ステレオカメラと前後4つのレーダー、さらに広角単眼カメラによる360度センシングによる「新世代アイサイト」は、人の目と同じように、安全を確保してくれる。街中では人や白線を判断し、時には電動ブレーキなどの各ユニットを制御するが、アウトドアのフィールドでも同じように、運転を助けてくれる。道に張り出した木々や路面の悪さ、刻一刻、変化する状況に対応できるだけの機能が〈CROSSTREK〉にはある。

デイ・トリップ先に三浦半島の先端を選んだ理由は、シーカヤックだった。今回は初めての体験ということもあり、トップガイドを紹介してくれるサービス〈Kammui〉を利用して、アウトドア・アクティビティのサポートを行っている寺田匡志さんとコンタクトを取った。都心から1時間強の距離でありながら、入り組んだ地形が美しい風景を見せてくれる油壺周辺を拠点に活動する寺田さんが、道具もすべて用意して待っていてくれた。

CROSSTREKとカヌーの準備をする増井さん
目の前に広がる海のコンディションをチェックしながら、新しい体験を前に期待は膨らむ。道具は寺田さんがすべて揃えてくれる。

油壺温泉キャンプパークに〈CROSSTREK〉を停め、胴網海岸へと急な坂道を下る。プライベートビーチのような小さな湾にシーカヤックを並べて、寺田さんから安全のレクチャー、パドルの漕ぎ方とともに、いかにシーカヤックが完成された乗り物であるかを聞く。

移動の手段である乗り物が、楽しみのツールであるという点においては、クルマも同じかもしれない。増井さんは幼少期から釣りをし、藝大生時代にはサーフィンもしていて、海には親しんでいたが、シーカヤックは初めてだった。

海と森の関係を眺めながら、
思考はクリアになっていく

おそるおそる乗り込んで、沖へと向かう姿からは緊張感が漂っていた。だが、パドルをゆっくりと水面に入れ、漕ぎ、再び水面にパドルを入れ、漕ぐ、という行為に集中していくと、次第に思考がクリアになっていく。予報通り、空を覆っていた雲も消え、海面に青空が映り、差し込んだ光が海底まで届いている。

水の上を滑るように、奥まった小網代湾の先を目指していると、カワセミがすぐ脇を飛んで抜けていった。小網代湾の最深部には、希少種のアカテガニの棲む小網代の森がある。海と森の豊かさは連動していて、森が豊かであることは、海に生き物が多いことを意味する。その逆もまた然り。増井さんは、シーカヤックをゆっくりと漕ぎながら、海底を見つめ、それら生き物が潜んでいる森をじっくりと眺めていた。

「自然の中に身を浸すことは必要不可欠で、それが新しいアクティビティなら尚更、楽しい。やっぱり、この時間はとても大事なんだと再認識しました。自分の作品とも間違いなく繋がっているけど、制作のためだけではなく、日々のために必要なんだと思う」

シーカヤックは思考を深めてくれる乗り物だと増井さん。季節によって変わりゆく小網代の環境について寺田さんと話をしながら、シーカヤックを漕いでいた。

何かに出会うチャンスを
増やしてくれるクルマ

数時間の水上トリップを終えて胴網海岸へ辿り着き、シーカヤックを砂浜に引っ張り上げる。独特の浮遊感と心地よい疲労感を抱えたまま、帰路に着く。どれだけ疲れていても、運転が苦にならないのは、まず車内が快適だから。人体工学に基づいて、乗り心地を追求したシートが疲労感さえ支えてくれる。

街でもアウトドアでも、凛々しさ漂う〈CROSSTREK〉。
街でもアウトドアでも、凛々しさ漂う〈CROSSTREK〉。

「新世代アイサイト」の安心感は、どうしても注意力の落ちてしまう帰路でこそ、必要なものかもしれない。そして〈CROSSTREK〉には、充実のツーリングアシスト機能があり、高速道路ではアクセル、ブレーキ、ステアリングとすべての操作をアシストしてくれる。たとえ渋滞にはまってしまっても、前のクルマに追従して車間距離を保ち、細かなブレーキとアクセル操作から解放してくれる。

スムーズに流れだして高速巡航になったとしても、同じように車間を維持したまま追従走行できる。ロングドライブにおいても可能な限り安全を担保し、疲労感も支えてくれるとなれば、いつもとは違う何かに出合う機会を、クルマが助けてくれているような感覚にさえなる。

アトリエに帰ってきた増井さんは、「今度は、もう少し遠くまで漕いでみたい」と、充足した表情を湛えながら言った。今日の体験は彼の一部となり、堆積された時間がまた新たな作品を生み出すのかもしれない。