玉田翔太(TTTMSW デザイナー)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
その人自身が無意識に着ている服やスタイルが個性になっていき、スタンダードになる。僕の着こなしだと、グレーのプルオーバーニットに黒いワークパンツ。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
〈ディッキーズ〉のワークパンツ「874」。穿けば穿くほどふにゃふにゃになるのが好きで毎日穿いてます。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈everyone〉のTシャツ。これも毎日着たくて、色違いで何枚も購入するほどお気に入りです。
毎日穿く〈ディッキーズ〉のワークパンツ「874」。
〈everyone〉のTシャツは色違いで愛用。
西野大士(〈にしのや〉主宰、NEAT デザイナー)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
“普遍的”と捉えてます。時代が変わっても常に自分の近くにあるものや一度離れてもまた近づきたくなるようなもの。そのうえで、帽子、眼鏡、シャツ、トラウザーズを基本に、そこに足したり引いたりして個性を出すのが僕の着こなし。インナーにタートルネックを入れたり、上からベストやカーディガンを着たり。アイテム的にもブランド的にもベーシックなものを、アバンギャルドに着るのがマイ・スタンダードです。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
〈シャルベ〉のシャツ。25歳の時に初めて行ったパリの〈シャルベ〉で、恐る恐る「シャツが欲しい」と言ったこともいい思い出です。美しさとオーラのあるシャツを洗いざらしで着た時の生地感と着心地がたまりません。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈ジョンロブ〉の「ロペス」。以前は〈オールデン〉のローファーが定番でしたが、2023年初めてこちらを購入。食わず嫌いで、自分には合わないなと決めつけていたのですが、履いてみるとフィット感が良くて、王者の貫禄のような普遍的な美しさがありました。靴に見合うような大人のスタイルができるようになって、自分の幅が広くなった気がします。
洗いざらしで着る〈シャルベ〉のシャツ。
食わず嫌いしていた〈ジョンロブ〉の「ロペス」。
中室太輔(〈muroffice〉代表、PRディレクターほか)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
背伸びも妥協もない、自分にとっての標準。たまに標準からはみ出てほかに手を出したり、スタイルを試したりしても、それはピボット的なことで、スタンダードはその回転軸になるもの。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
たくさんありますが、以前、丈の長い一枚袖のバルマカンコートを探していた時に、ロンドンのカムデン・マーケットで購入した〈バーバリー〉のコートはその一つ。あくまでもシンプルに着ています。良い食材をお塩でいただくようなイメージです(笑)。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈10 eyevan〉の「No.3 Ⅲ-47」。長年アドバイザーとしてアイヴァン社には関わっていますが、シンプルで品があって作りが確かなところが魅力です。
長年探し求めた〈バーバリー〉のバルマカンコート。
品の良さが魅力の〈10 eye van〉の「No.3 Ⅲ-47」。
高相朋基(〈VELVET〉オーナー)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
自分が良い、格好いいと思うもの。それが、世間的に定番と呼ばれるようなものであっても無名ブランドだとしても、同じ感覚で取り入れる。問答無用で、自信を持って自分らしく着こなし、意思表示をする。それが自分にとってのスタンダードです。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
ジャンプスーツ。新品、ヴィンテージ問わず20着以上収集しています。魅力の一つは形の格好よさ。存在感があって、これ一枚着ればスタイルを決定づけてくれる。何より“格好よくて楽”。この部分が一番の魅力かもしれない。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈Midorikawa〉のメディスンバッグ。ひときわ目を引くオレンジのファーや長いフリンジに加え、柔軟でしっとりとしたディアスキンを使用しているところや、アコーディオンタイプの仕様になっているので見た目よりも容量が大きく機能的。
年を重ねるにつれて常備するものが増えていき、洋服のポケットだけでは賄えなくなっていたところに現れた、ちょうどいいバッグです。常にバッグを持っていることだけでも新定番なのですが、いつもの着こなしに馴染みも良く、効果的なアクセントを与えてくれます。