岩井良太(AURALEE デザイナー)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
ずっと手元にあるもの。ずっと売っているもの。僕の着こなしだと、Tシャツ、デニム、〈ビルケンシュトック〉のサンダル。作家のフラン・レボウィッツのように、まったく流されず同じスタイルを貫いている人に憧れます。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
〈ビルケンシュトック〉の「ボストン」。最初に購入したのは中学生の時にフリマで。数十年経った今でも継続して買えて、飽きないし、カッコよすぎない感じが魅力です。デニム、スラックス、ショーツ、何にでも合います。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈オーラリー〉のカシミヤニットカーディガン。夏でもカシミヤを着たくて作りました。少し上品に見えてヘタレないのがポイントです。
長年の定番。〈ビルケンシュトック〉の「ボストン」。
〈オーラリー〉のカシミヤニットカーディガン。
佐藤佑樹(Cale デザイナー)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
人間は、簡潔な、どこにでも適用できるスタンダードと呼ばれる基本形を一方で求めながら、他方ではそれに飽き足らず、そこに自分自身の個性を反映させたいという欲求を抑え切れないものだと思います。常に、普遍化された機能美のデザインの中にオリジナリティを見出すことはできるのか?という自問でありループです。スタンダードがあるから反発が生まれるのかもしれません。
自分の基本的な着こなしは、前立てのあるレギュラーカラーのシャツに、ノータックでシングルのスラックス。これを基本に、季節とその日のアクティビティによってほかのアイテムを変更します。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
〈クルチアーニ〉の27Gウールタートルニット。程よい張り感がありながらも柔らかい生地、端正なシルエットで、毛羽立ちが少なくケアがしやすいから。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈クルチアーニ〉のカシミヤシルクタートルニット。カシミヤにシルクをブレンドし、ハイゲージで丁寧に編み込まれていて、リンキング目も肌当たりのストレスがない。
これまでは、同ブランドの27Gウールタートルを定番品として愛用していましたが、このカシミヤタートルネックニットは驚くほど優れた逸品。着こなしに変化を加えなくても、生地感だけで自己のスタイルを主張できるアイテムだと思います。
〈クルチアーニ〉の27Gウールタートルニット。
〈クルチアーニ〉のカシミヤシルクタートルニット。
大貫達正(〈SANTASSÉ〉主宰)
Q1
あなたは「定番(スタンダード)」をどのような言葉として捉えていますか?
A1
本質的、伝統的、普遍的。自分の着こなしでいうと、ジーパン、シャツ、ニット、レザージャケット、帽子、眼鏡が定番。
Q2
あなたが愛用している「定番」アイテムは何ですか?
A2
〈リーバイス®〉の「501XX」。幼少期にジーンズショップで興味を持ち、自ら選んで親に買ってもらって以来ずっと惹かれています。デザイナーになるきっかけでもあり、経年変化や作り手のニュアンスによって、一点一点違うところが人間模様のようで魅力的。
Q3
最近「新・定番」として手に入れたアイテムは何ですか?
A3
〈THE CLAN & SANTASSÉ BROS.〉のレザージャケット。〈COALMINE GUARANTEED〉のデニム。〈Otsubo Shirts〉のオーダーメイドシャツ。好きなものを追求すると必然的に自ら作るしかなく、各方面に頭を下げて自分サイズで作ってもらいました。これらのアイテムが自分をより上質にしてくれます。
人生を変えてくれた〈リーバイス®〉の「501XX」。
〈THE CLAN & SANTASSÉ BROS.〉のジャケット。