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いつものビールに感動をもたらす、〈スプリングバレー〉からの提案

クラフトビールがブームを超え、日常で楽しまれる機会も増えてきたことで、「好みの味わいで」「料理に合わせて」と、ビールを選ぶ楽しさ、味わうシーンがますます広がっている。〈スプリングバレー〉の「豊潤<496>」と「シルクエール<白>」を例に、グラスの選択や、注ぎのひと手間で、あるいは料理とのペアリングで、いっそう深まる味わいを知り、一杯のビールが生む感動を体験しよう。

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photo: Kiichi Fukuda / text: Kei Sasaki / illustration: Stomachache

クラフトビール、日本での盛り上がり

近年、大きな成長を遂げている日本のクラフトビール市場。2017年に約300か所だったクラフトビールのブルワリーは、2021年には500か所以上に増えた。同年、初めてビール類市場における市場構成比(国内におけるビールの全生産・流通・出荷量に対するクラフトビールの割合)が1.5%を突破。今や、全国47都道府県にクラフトブルワリーがあり、その土地や造り手の個性が生きたビールが造られている。量だけでなく品質も、世界の市場で認められ始めている。国際的なビールのコンペティション「ワールドビアカップ」では、日本のブルワリーが数々の賞を受賞し、注目を集めた。

好評の「SPRING VALLEY豊潤<496>」がリニューアル

SPRING VALLEY豊潤<496>

〈スプリングバレー〉は、日本のクラフトビール市場が急成長を遂げた2021年3月に誕生した。クラフトビールを「おいしさにこだわった造り手の感性と創造性が楽しめるビール」と定義し、魅力的な商品を次々と生み出しているクラフトビールブランドだ。そのフラッグシップともいえる商品が「SPRING VALLEY 豊潤<496>」。豊潤なのにきれいな後味で、「このおいしさは格別」「ビールの概念が変わった」と、多くのビールファンを魅了してきた。この春から、パッケージ、中味ともにリニューアル。希少な日本産ホップを含む5種類のホップの比率を調整し、ブランド独自の「ディップホップ製法」のホップを増量することで、華やかな香りを引き出しつつ、苦みの質を穏やかにし、より心地よい味に進化した。

「スプリングバレー 豊潤<496>」の香りを楽しむ注ぎのマジック

〈SPRING VALLEY〉豊潤496
「SPRING VALLEY豊潤<496>」をグラスに注ぐときは二度に分けて。一度目は高い位置から勢いよく。二度目は、グラスの縁からゆっくり、泡を消さないように静か注ぐ。

クラフトビールは、注ぎ方で味が変わる。「SPRING VALLEY豊潤<496>」を味わうのにおすすめなのは、二度注ぎだ。二度注ぎによるきめ細かな泡がビールの旨味成分を閉じ込め、口当たりはよく、苦みが穏やかに。芳醇な旨味がより豊かに感じられる。一度目は、高い位置から勢いよく、泡を作りながらグラス半分程度まで注ぐ。二度目は、いったん泡を落ち着かせてから、グラスの縁からゆっくりと、泡を消さないように静かに注ぎ、泡がグラスの縁から盛り上がるように仕上げる。

ビールの楽しみ方を広げる「豊潤<496>」のフードペアリング

より多くの麦芽(キリンラガービールの1.5倍)を使用し、その上ですっきりと仕上げることで、「豊潤」の名にふさわしい濃厚な味わいと、すっきりとした後味を併せ持つ「SPRING VALLEY豊潤<496>」。ワインに例えるならば、赤ワイン。だから「SPRING VALLEY 豊潤<496>」と料理の相性を考えるなら、肉料理やしっかりした味付けのものを合わせるのがおすすめだ。

東京・代官山にある醸造所併設のレストラン〈SPRING VALLEY BREWERY TOKYO〉のメニューとペアリングしてみる。例えば「Tボーンステーキ」(1)なら、焦がしバターをまとったステーキとビールの濃厚さがベストマッチ。「季節野菜 大麦もろみ味噌ディップ&バーニャカウダ」(2)なら麦粒入りの味噌の穀物感とモルトの旨味がよく合う。燻製モッツァレラを使った「スモークマルゲリータ」(3)なら、スモーキーな香りが相乗する。ちなみに、ビールの味と香りの要となるホップは、世界の産地から5種類を厳選。上品で穏やかな香りが特徴の日本産ホップ「IBUKI」を一部使用していることで、香りの華やかさも格別だ。

昨年お目見え、〈SPRING VALLEY〉の白ビール

昨年お目見え、〈SPRING VALLEY〉の白ビール

2022年9月、新たに誕生した「SPRING VALLEYシルクエール<白>」。大麦麦芽だけでなく小麦麦芽を使った白ビールで、きめ細かなふわとろの泡と、華やかな香りが特徴だ。ニュージーランド産「ネルソンソーヴィンホップ」を一部使用することで、華やかで心地よい香りを実現。ビールのおいしさをさらに追求し、日本では、まだ広く知られていない白ビールのおいしさを伝える、新しいビールだ。

シルクエール<白>で楽しむ新たなビールの世界

昨年お目見え、〈SPRING VALLEY〉の白ビール

いつものビールをよりおいしく楽しむために、注ぎ方に加えて覚えておきたいのが、グラス選びとスワリング。グラスは、脚(ステム)があるかないか、飲み口が大きいか小さいかで、同じビールでも味の感じ方が大きく変わる。華やかな香りの「SPRING VALLEYシルクエール<白>」なら、手の温度が液体に伝わらない脚付きで、かつ香りを豊かに感じる丸みのある形状のものを選びたい。ワインのようにグラスを回して液体を空気に触れさせるスワリングも、香りをより引き出す効果があるので試してみよう。

シルクエール<白>ならではのフードペアリングで更なる感動体験を

小麦麦芽を使用することで実現したきめ細かでふわとろの泡、まろやかな口当たりも特徴の白ビール「SPRING VALLEYシルクエール<白>」。その名の通り、シルクのような上質でまろやかな口当たりも格別。ニュージーランド産ホップ由来の香りも華やかな白ビールだ。濃厚さやコクより、華やかな香りやきめ細かなテクスチャーに特徴があるビールは、ワインならば白ワインのイメージ。相性のいい料理は肉より魚や野菜を使った軽やかなもの、肉ならば色味の淡いものとなるのがセオリーとなる。

再び〈SPRING VALLEY BREWERY TOKYO〉のメニューを例にペアリングを提案。例えば「岩手県産雑穀と魚介のマリネ」(4)は、フレッシュな海老やイカ、タコなど魚介との好相性はもちろん、ひえ、あわ、アマランサスなどの穀物類も、小麦麦芽の風味と引き立てあう。「雛鳥のグリル」(5)は、白身の肉と白ビールの好相性に加え、フェンネルの香りがビールの華やかなアロマとも相乗。「SPRING VALLEYシルクエール<白>」を贅沢に使ったアクアパッツァのアレンジ「本日鮮魚のビアパッツァ」(6)は、言わずもがなの相性だ。

素材、製法、味わいの表現まで一切の妥協なく造られる高品質なクラフトビールで、ビールがもたらす楽しみを広げ続けている〈スプリングバレー〉。今回紹介したペアリングは、基本的な考え方をベースにした一例で、人それぞれの楽しみ方は無限にある。味わいだけでなく、注ぎ方やペアリングを工夫することで、ビールはさらにおいしくなり、料理と合わせたときの味わいもいっそう深まる。新しいビールの感動体験、これまでクラフトビールを飲んでこなかった人にもぜひおすすめしたい。

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