オホーツクとっかりセンター
かわいいアザラシとふれあえる
流氷の時期に前後してオホーツク海沿岸に姿を見せるアザラシ。〈オホーツクとっかりセンター〉は、ケガをしたり親とはぐれたりしたアザラシを保護、飼育する日本で唯一の施設だ。
敷地内には保護施設である〈アザラシランド〉と、ふれあい体験ができる〈アザラシシーパラダイス〉があり、〈アザラシランド〉では飼育員による解説を聞きながら生態観察をしたり、トレーニングや餌を与える様子を見学したりできる。

〈アザラシシーパラダイス〉ではゴマフアザラシの「アグ」と「キョロ」「日和」が暮らしていて、直接餌をあげたり、トレーナーのように合図を出してコミュニケーションを取ったり、アザラシたちに大接近できる。同施設ではリハビリを経たアザラシを野生に戻す取り組みも行っている。3月末まで運行する流氷粉砕船に乗って沖に出れば、大自然の中で生きるアザラシに会えることもある。

笠岡市立カブトガニ博物館
2億年前にタイムスリップ!
笠岡市にある神島(こうのしま)と西大島の間の海域は絶滅が危ぶまれる野生のカブトガニの繁殖地。そのエリアは国指定天然記念物となっている。〈笠岡市立カブトガニ博物館〉は、世界で唯一カブトガニをテーマにした博物館だ。

約2億年前からその姿を変えていないといわれるカブトガニは、“生きている化石”と呼ばれるロマンあふれる生物。館内には本物の化石の展示や、その生態を詳しく解説するパネルもあり、もちろん生きたカブトガニの姿も!
同施設ではカブトガニの保護・繁殖も行っており、敷地内には海とつながった産卵池もある。産卵シーズンの夏にはかわいい赤ちゃんの姿が見られたり、脱皮の瞬間を目撃できたりすることもあるとか。
専門書や、ここでしか買えないリアルなカブトガニがプリントされたトートバッグ、実物の脱皮殻などを扱うショップもマニアックかつユニークなので要チェック!

サケのふるさと 千歳水族館
野生のサケたちの命のドラマ
毎年20万匹を超えるサケが遡上する千歳川のほとりにある〈サケのふるさと 千歳水族館〉は、サケや淡水魚の生態をリアルに感じられる水族館。

見どころは千歳川の中の様子を観察できる日本初の〈水中観察ゾーン〉で、3月にはサケの稚魚が、8月下旬から冬にかけては産卵のために遡上する野生のサケのたくましい姿を目の前で見られる。ガラスの向こうは大自然。サケの卵を狙って潜水してくる水鳥が突如現れるなど、季節ごとに繰り広げられる生き物たちのドラマティックな物語は、一つとして同じものがない。
〈サーモンゾーン〉では遡上の時期以外でもサケの仲間が稚魚から幼魚、成魚へと成長する姿を見られるほか、北海道最大の淡水大水槽には、幻の魚といわれる巨大魚、イトウの堂々たる姿も!3月~5月にはサケの稚魚放流イベント、9月~12月にはサケの人工授精体験なども開催されている。

赤目滝水族館
サンショウウオの意外なかわいらしさに、キュン……!
約3.3kmのハイキングコースに23瀑もの滝が流れ落ちる〈赤目滝水族館〉は、ここに生息するオオサンショウウオを含め、24種以上、数百匹の生物が飼育・展示されている。

夜行性のため、なかなか野生での姿を観察できないサンショウウオだが、よく見るとつぶらな目と、ずんぐりした形がなんだか、かわいい……。活発に動くことは少ないが、ごく稀に大きな口を開けてあくびをすることがあるそうで、その姿もまたチャーミングなのだ!イモリやウーパールーパーなど愛らしい両生類たちの展示もお見逃しなく。
サンショウウオは水がきれいな川でしか生きられない繊細な生き物。絶滅が危ぶまれ、国の特別天然記念物にも指定されている。センターから続く渓谷は野生のサンショウウオの生息地。見学後にハイキングすれば、彼らの生きる環境をリアルに体感できるはず。

すさみ町立エビとカニの水族館
エビ&カニ界のレジェンドが集結!
エビやカニを中心に世界中から集めた約200種の甲殻類を展示する施設。注目は全長4mほどにもなる世界一大きなカニ、タカアシガニに直接触れられるタッチングプール。ほかにも世界最大のエビ、アメリカンロブスターや、なかなかお目にかかれないアカイセエビなど、エビ・カニ界のスターが一堂に会する様子は、まさに甲殻類界のWBC!

潜水艇に乗った気分で、丸窓から海底に暮らす生き物を観察できる〈海底探検潜水艇〉コーナーや、カブトガニの裏側を見られる天井水槽など、ユニークな展示が満載だ。
紀伊半島のほぼ南端に位置するすさみ町は日本屈指のイセエビの名産地。地元漁師から譲ってもらったり、スタッフが磯で採集したりしたローカルなエビとカニも多数展示する。食べられる種類に関してはその味や調理法などについても紹介されていて、エビとカニの魅力を全方位的に楽しめる。

太地町立くじらの博物館
クジラの生態と魅力を歴史とともに伝える
かつて沿岸捕鯨で栄えた太地町(たいじちょう)は「クジラの町」。その歴史と技術、クジラの生態、魅力を伝えるために造られたのが〈太地町立くじらの博物館〉だ。館内には体長15mものセミクジラの骨格標本や古式捕鯨に用いられた道具など貴重な資料を約1000点展示。
敷地内には海に続く自然の入江を仕切って造られたショーエリアがあり、開放感のある風景の中、国内では珍しいゴンドウだけのショーを観ることができる。カヤックに乗ってクジラに接近する『カヤックアドベンチャー』や、餌あげ体験なども開催する。

併設の〈海洋水族館 マリナリュウム〉のアイドルは、真っ白なアルビノのバンドウイルカ。ほかにもマダライルカなど珍しい種類を飼育しており、飼育が難しいといわれるスジイルカに出会えるのは現在、日本でここだけ。トンネル水槽では人懐っこいイルカたちが近寄ってきてくれて大興奮!
